博多駅「明太ちりめんのり弁当」(860円)~日本最強!3つのご飯のお供が嬉しい駅弁【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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813系電車

813系電車

福岡エリアを中心に活躍するJR九州の813系電車。
JR九州のコーポレートカラー「赤」が目立つ車体です。
平成6(1994)年デビューですので、初期の車両は既に20年以上。
最初に通学で利用した世代も、今ではすっかり社会人の中堅クラスでしょうね。
今も鹿児島本線(門司港~荒尾間)の快速・普通列車を中心に福岡~北九州都市圏を結びます。

キハ200系気動車

キハ200系気動車

同じ90年代にデビューしたのが、JR九州のキハ200系気動車。
福岡近郊の筑豊本線~篠栗線(現・福北ゆたか線)の「赤い快速」として登場しました。
2000年代の電化によって福岡を追われ、今では九州各地のローカル線で活躍しています。
90年代のJR九州は、これらの普通列車用車両はもちろん、国鉄からの特急用車両485系も
真っ赤な「レッドエクスプレス」となっていましたので、「赤い車両」が溢れていましたよね。

明太ちりめんのり弁当

明太ちりめんのり弁当

そんなこともあって「九州=赤」のイメージが刷り込まれているのですが、「食べテツ」の筆者からすると、これに「辛子明太子」も加えてコンプリートといったところ。
今回は、小倉駅の駅弁屋さん「北九州駅弁当」の博多工房が、博多駅のJR九州系の駅弁売店「驛弁当」向けに手がけている「明太ちりめんのり弁当」(860円)をいただいてみました。
去年~今年にかけて行われた「第12回九州駅弁グランプリ」にも出品された駅弁です。

明太ちりめんのり弁当

明太ちりめんのり弁当

明太子らしい赤い掛け紙を外すと、もう見た瞬間からスグに食べてしまいたい!
日本最強のご飯のお供「明太子」「ちりめんじゃこ」「海苔」の3つがそろい踏みです。
明太子のピリッと感、ちりめんのジャリッと感、揉み海苔のフワッと感が程よいバランス。
この3つが揃って、白いご飯の箸が進まないハズがありません。
焼鮭、きんぴら、出汁巻き玉子、高菜の定番おかずが、しっかり脇を固めます。

明太ちりめんのり弁当

明太ちりめんのり弁当

福岡らしさを感じるビジュアルと、食欲をそそる風味。
朝鮮半島由来の辛子明太子は、今でこそ福岡の名物として知られるようになりましたが、40年程前までは、博多・下関など、朝鮮と繋がりがある地域で知られるくらいの食材だったといいます。
全国区となったのは、実は昭和50(1975)年3月の山陽新幹線全線開業がきっかけ。
「ひかり」号が博多にやって来たことが、明太子に“光”を当てることになったという訳ですね。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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