ご存知ですか?唐招提寺の伝統行事!「うちわまき」【本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ】

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今日ご紹介するのは律宗の総本山、鑑真が建立した奈良の唐招提寺で5月19日、今週金曜日に行われる「うちわまき」です。

「うちわまき」とはハート形のうちわを参拝者に撒くという鎌倉時代から続く行事で、うちわを授かると病魔退散や魔除けの御利益があると言われている為か、毎年激しいうちわの取り合いが繰り広げられていると言います。
そんな行事の主役とされるのが「覚盛上人」。鎌倉時代、当時勢いを無くしていた律宗を再び復興させた一人として知られていますが、うちわまきの由来は修行中に現れた“蚊”に関係しているようです。

覚盛上人が蚊に刺されているのを見ていた弟子が蚊を叩こうとした際「自分の血を与えるのも菩薩業である」、そう言って弟子が蚊の小さな命を奪うことを戒めたのだとか。そして覚盛上人が亡くなったとき「せめてうちわで蚊を払って差し上げよう」と徳を称えたハート形のうちわを供えたことが始まりなのだそうです。

<ユイカの感想>

うちわまき……可愛いですね、このハート形のうちわ。これは手のひらを合わせたくらい。ちょっと小ぶりなうちわな風に写真では見えます。こういう行事もあるのですね。

蚊で思い出したのですけど、奈良岡朋子さんとご飯をご一緒したときに「人殺しという役がもし来たら」って話になりました。役柄に共感するとしても、そこまで憎しみや激情したことって無いなって話をしたら、それでも「蚊を殺したことはあるでしょう」と言われました。
確かに蚊を殺せたときの「お、やった」という爽快感とか「お、良かった」とホッとしたのは味わったことがあるって言ったら「それができるなら人殺しの役もできる」と。
「そういう自分の中にある小さい――本当に小さいですけど――言ってしまえばそれも殺意だから、それをすごく大きくしていったら人を殺す程の動機を自分の中に作ることが出来る」という話をしていただきました。
ということは女優という人たちは大体の役にはなれるのだよという話を蚊の話から広がったときに「そうか……自分には無いと思っている、そういうあまり見たくないネガティヴとか負な部分もあるから、そこをちょっと拡大すればありとあらゆる役ができるのだな」と思いました。
そんなことを覚盛上人の話で思い出しちゃいました。

ということで今日は鎌倉時代からの行事「うちわまき」のご紹介でした!
参加される方、ケガをくれぐれもしないようにお気を付けて下さい。

(5月15日放送分より)

『太田胃散プレゼンツ 本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』
(月)~(金) ニッポン放送15:36~ ABCラジオ14:54~

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