電子体温計が作られるようになったきっかけは? 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

(amazonより

19世紀の後半、ヨーロッパで小型の水銀体温計が発明されました。
その後、日本では明治時代の初めに、ヨーロッパに留学していた医師や医学生が、小型の体温計を持ち帰ったそうです。
その後、国産の体温計の製造が始まりました。

大正時代になると、第一次世界大戦の影響でヨーロッパからの体温計の輸入が途絶えてしまいました。
そのため品質の優れた、国産の体温計の必要性が求められました。
そこで1921年(大正10年)、“近代医学の父”と呼ばれた医学博士の北里柴三郎さんを中心に、体温計の会社が作られました。
この会社は1974年(昭和49年)に、名前を『テルモ』に改めました。
体温計や医療機器、医薬品の製造・販売で知られる『テルモ』さんです。

『テルモ』さんでは60年以上にわたって、水銀を使った体温計を製造・販売していましたが、それに代わる体温計の開発に乗り出しました。
その理由ですが、体温計に使われる水銀は毒性は低いですが、有害であることには変わりません。
また病院で使われる体温計の場合、床に落ちた時、水銀が流れ出ることもあったそうで、お医者さんからも水銀体温計の安全性を問う声が上がったそうです。

そんな声を受けて『テルモ』さんが“水銀体温計と同じ様に使いやすくて、しかも壊れにくい体温計“ということで誕生したのが『電子体温計』です。
そして1983年に病院向けに、1984年には家庭向けに日本で初めての『電子体温計』を発売しました。
それまでの水銀体温計の場合、“測る時に時間が掛かる”という欠点がありましたが、この時に発売された電子体温計は、およそ1分で測ることが出来たため、広く受け入れられました。

(5/11放送分より)

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