除草がお仕事!?立川のヤギ 【ひでたけのやじうま好奇心】

皆さんは、東京のJR立川駅北口のすぐ近くにある、東京ドームより少し小さい空き地に、21頭のヤギが放し飼いにされているのをご存知でしょうか。

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JR立川駅と言えば、東京都多摩地区の中心地ともいえる場所。
高島屋もあれば、大きな家具のお店「IKEA」もあります。
そんなビルや商業施設に囲まれた空き地に、ヤギが放し飼いにされている…??
調べてみると、実はそのヤギは「除草」のお仕事をしていたんです!
ヤギの主食といえば「草」ですから、それを活かした仕事というわけです。

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ヤギによる除草を行っているのは、不動産開発会社の「立飛(たちひ)ホールディングス」
ゆくゆくは ホテルや商業施設などが建設される予定の空き地なんですが、放っておくと雑草が伸び放題になってしまうので、去年から、この「ヤギによる除草」をはじめたそうです。

どうして「ヤギ」なのか?
話をうかがうと、「除草剤を使わず、機械も使わないので、環境にも優しい」、また「機械などを使って除草をするよりもコストがかからない」、そうしたメリットがあって、ヤギの除草を取り入れたそうです。

もちろん話題性もあります。何といっても「都会にいきなりヤギ」ですから(笑)
実際、近くを通りかかる人は 間違いなく「えっ」と振り返りますし、子供が珍しそうに網をのぞき込んだり、写真を撮ったりもしてます。
地元の人にも評判で、日常の「癒し」にもなっているんですね。

生き物なので 手間暇がかかるんじゃないか…とも思いますが、世話をしているのは、「立飛ホールディングス」の社員5~6名。
草のみだと偏る栄養を補うために、肥料をあげたり、水の交換をしたり、定期的に世話をしていますが、それほど手間はかからないそうです。
まぁ、社員の方も、まさか不動産開発の会社に入って、ヤギの世話をするとは想像もしてなかったんじゃないでしょうか(笑)

そんな「ヤギ除草」、実は ここ数年、始めているところが増えていて、地域によっては、太陽光発電の大きなパネルを並べる場所を整備したり、耕作放棄地で伸び放題になっている雑草をヤギで除草したり…注目を集めています。

ヤギ除草のメリットは、何と言っても環境面とコスト面。
芝刈り機を使ったときの排ガスや騒音の問題もクリアしていますし、刈り取ったあとの草を焼却する手間もありません。
また業者によって違いはありますが、一般的に1頭のレンタル料金は、1ヶ月1万5000円程度ですので、コストも削減できるそうです。
またヤギが除草に向いているのには、ヤギなりの特徴があります。
例えば、ヤギはほかの動物に比べて、様々な種類の草を食べるそうです。
しかも食べる量は1日3~5キロ。小さな体で結構食べるんですね。

臭いやフンの問題もありますが、草食動物であるヤギのフンはそれほど臭いがなく、見た目もコロコロしているので、周囲への迷惑…というほどではないんだとか。
もちろん管理する人のケアは大切ですけどね。

さらに、ヤギの場合、傾斜地でも草を食べながら歩きます。
ですから、人が作業をしづらい河川敷のような傾斜地でも大丈夫ですし、
芝刈り機が入り込めないような場所でも除草することができます。
場所をあまり選ばない…というのも、都市部に向いている要因なんですね。

除草作業に活用できる動物としては、牛や羊も検討されていますが、牛の場合、ヤギよりも大量に草を食べるけれど、体が大きいので扱いが難しい。
羊の場合もヤギよりも傾斜地が苦手だったりするので、様々な場所で活躍できるヤギの方が重宝されやすいんですね。

今、ヤギの除草をビジネスにしている企業や牧場がどんどん増えています。
新しいビジネスと言えます。
柵を作ったり、体調管理をしたりと個人では管理が難しい部分もあるので、個人へのレンタルはそれほど広がっていませんが、今後は、環境保護やコスト削減を目指す企業や自治体など、レンタル先はどんどん増えていきそうです。

立飛ヤギ

冒頭でお話したJR立川駅のそばにいるヤギ。
ビルの間に挟まれた土地にヤギが放牧されているというのは、なかなか見られない光景です。お近くに行った際はちょっと覗いてみて下さい。可愛いですよ。

5月12日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より