アメリカが東アジアに原子力空母2隻~北朝鮮へのプレッシャー強まる 高嶋ひでたけのあさラジ!

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4/11(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

合同軍事演習後~米・中・朝の三か国協議もあり得る
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)


北朝鮮へのメッセージ~東アジアに空母2隻体制

高嶋) 『カール・ビンソン』というアメリカの原子力空母、あの一群がシンガポールから北上しているということで。ワイドショーを見ていると凄いですね、全長が333メーターあり、東京タワーと同じですね。テニスコートなら50面と。艦載機だったら90機と。いま横須賀に『ロナルド・レーガン』がいるそうですが、空母が東アジアに2隻というのは異例ですよね?

富坂) そうですね。オバマさんの頃から海軍兵力の6割をアジアに持ってくるということで、空母が2隻体制というのは決まっていました。ただ今回オーストラリアに行くのを急きょ取りやめて北上させるということで、緊張感が走っています。もともとこれは米韓軍事演習に当初は参加していたので、一回離れてシンガポールに行ったのがまた戻ってきたということですね。現在74基かな、艦載機は。

高嶋) 脅しですか?

富坂) そうだと思います。北朝鮮にプレッシャーをかけていく。今回の合同軍事演習は北陽線が得意とされるものに対して大規模に取り組んでいて、例えば撃滅する作戦や、北朝鮮の物量で投げてくる砲弾に対しての対抗というのをここ数日やっています。かなりメッセージを伝えようという感じはあります。


米・中・朝の三か国協議もあり得る

高嶋) そしてその北朝鮮と一触即発で、テレビによっては戦争のシミュレーションまでやっていて、すぐにでも戦争が始まるぞというような方もいないわけではない。富坂さんは現状からどんな分析をしていますか?

富坂) 一番危なっかしい分析の結果としては、北朝鮮が手を出してしまう。ぐっとプレッシャーをかけられると、うっかり手を出してしまうということが懸念されると思いますね。そういうものが無い限り、米軍の方から仕掛けていくことは考えにくいと思います。

高嶋) 中国の武大偉さんがいま韓国に行っていると。人との出入りも凄くて、何かやっていますかね?

富坂) やっていますね。しかも我々の見えないところで米朝間の接点を持っていると思います。

高嶋) 米朝も? アメリカと北朝鮮も何かありますか?

富坂) 例えばトランプ政権ができてしばらくしたときに、北朝鮮の高官のビザを発給するのをやめたと発表しましたよね。

高嶋) ああ、ありましたよね。

富坂) こういう動きだって我々は知らなかったわけですよね。東欧でもあったりしたりした形跡もありますから、ゼロではないと思います。その中国も含めてこれをどういうふうにしていくのか、お互いのメンツを立つ形で話し合いのプラットホームも持つのか。中国は首脳会談が終わってすぐに武大偉を動かしていますけど、そういう動きになってくると思います。合同軍事演習が終わったとこまでこの緊張状態を上手く過ごせたら、ひょっとしたら三か国協議になってくるのではないかと。

高嶋) 三か国とは?

富坂) アメリカ・中国・北朝鮮。中国が少し引いた形の三角形になっていくのではないかと。

アメリカの目的は朝鮮半島の体制転換ではない
高嶋) 極めて妥当なところに落ち着きそうということですか?

富坂) ティラーソンさんがABCのインタビューで、今回のシリアの攻撃は北朝鮮へのメッセージでもあるというふうに言いましたが、同時にアメリカの目的というのは体制転換ではないと。北朝鮮の政治に手を突っ込む話ではなくて、あくまで朝鮮半島の非核化だと。

高嶋) 首狩り作戦なんて騒いでいるけどそういうことではないと。直接上陸してやるわけではないと。

富坂) もちろん軍事作戦なんて人を説明してやるものではないので。そういう言葉の鵜呑みはもちろんできないと。だけど基本的なスタンスとして、政治の言葉が出てくるというのはそういう方向で進む可能性があるというふうに見てもいいと思います。

高嶋) 北側の動きというのは克明に感じ取っているということですかね?

富坂) 中国も金正恩という人のわかりにくさを変数だと捉えています。だからこういうプレッシャーの中で変なことをしないかなと心配していると思います。

高嶋) その恐れはあるということですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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