成田エクスプレスで「富士山」へ行ける!~小淵沢駅「小淵沢丸政の信州牛御瓣當」(1,800円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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ゴールデンウィーク、長めの休みを取って海外・・・という人も多いですよね。
海外へとなれば、E259系電車の「成田エクスプレス」に乗って成田空港へ・・・。
成田エクスプレス」にはやっぱり”成田から海外へ”というイメージがありますよね。
もちろん、最近はLCC(格安航空会社)があるので、成田から少しお得に国内へということも出来なくはありません。
でも実は!「成田エクスプレス」で”日本を代表する観光エリア”へ行けちゃうこともあるんです。

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今回、東京駅の指定席券売機で買ったのは「東京⇒富士山」という特急券。
実は2014年から、週末限定で成田空港9:15発の「成田エクスプレス8号」が富士急行線の「河口湖」まで延長運転しています。
役割は成田空港に着いた海外からのお客さんが乗換なしで「富士山」へ・・・というのがメイン。
でも、空席があれば、東京から乗るのだってOK!
しかもE259系電車は全席電源付、車内販売こそありませんが、恐らく最も快適に東京から富士山エリアへ移動できる手法かと思います。

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成田エクスプレス8号」は成田空港を12両編成で9:15に発車。
途中、空港第2ビルに停まり、東京には10:17に着いて、前6両の大船行を分割します。
東京駅では後よりの6両が河口湖行となり、横須賀線から山手貨物線経由で渋谷、新宿へ。
平日は新宿止まりのところ、週末はここから立川、八王子、大月と中央本線(中央快速線)に乗り入れていきます。
東京駅では中央線の高いホームではなく、総武地下ホームから発車するので注意です。

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連休中のこの日は、乗車2日前ほどに予約した際は空席が目立っていたのですが、新宿からは満席に。
乗車直前に「この列車の存在に気づいて」予約した人が多かったのかもしれません。
確かに「成田エクスプレスで富士山」・・・って、普通はあまり考えませんよね。
11:54着の大月駅で中央本線から富士急行線へ入って、都留文科大学前、富士山、富士急ハイランド、河口湖と停車。
さあ、いよいよ「富士山」モードが高まっていきますよ!

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標高350mあまりの大月から、800mあまりの富士山駅(旧・富士吉田駅)へ向けて登っていく「富士急行線」。
キャッチフレーズは「富士山に一番近い鉄道」。
その名の通り、三つ峠駅付近からは、進行左手に富士山の全景が大きく見えてきます。
車内放送で「富士山」の案内が入ると、海外からの皆さんもさっそく富士山へカメラを向けていました。
都心部で見かけるとスマートな印象のあるE259系「成田エクスプレス」が、山登りに挑む感じもギャップがあって面白いものです。

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終点・河口湖には12:43の到着で、東京からは2時間20分あまり、新宿からは2時間弱。
繁忙期は中央道の渋滞を考慮する分、高速バスよりゆったり、時間通りに行けるのが有難いものです。
河口湖駅には「成田エクスプレス」のほか、新宿からの「ホリデー快速富士山」などJR直通列車が集結。
富士急行線内も2015年からSuica(PASMO)が使えるようになり、IC乗車券でのストレスがなくなりました。
もちろん富士山・河口湖駅から先、山中湖、河口湖周辺、甲府、本栖湖、富士宮方面へ向かう富士急バスもPASMOが使えます。

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そんな富士急行線・河口湖駅で嬉しい光景を発見!
なんと、中央本線・小淵沢駅弁の「丸政」さんが出店していました。
週末を中心に河口湖駅構内の売店を間借りする形で、朝10時ごろから駅弁の販売を行っているそう。
しかも、元は「立売り」用だったと思われる木のケースまで・・・。
紐付けたら、今すぐにも立売り出来ちゃいそうな気も!?

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この日は通常、小淵沢でしか買うことが出来ない「小淵沢丸政の信州牛御瓣當」もラインナップに!
ゴールデンウィークだけに、駅弁もゴールデンな品揃えです。
「信州牛御瓣當」は、2014年夏に発売された駅弁の中では新作と言ってもいい部類。
でも、大袈裟でなく「見かけたら即購入」で間違いない駅弁!
中央線をよく使うニッポン放送の番組スタッフにも、この駅弁には熱烈なファンがいます。

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蓋をあけると、フワッと香ばしいたれの匂い!
「りんご」で育つことで有名な信州牛、その最高ランクのA5,A4等級の肉を使用。
完成まで『7年』かけた秘伝のタレで使って、丁寧に直火焼きで焼き上げたといいます。
肉自体はずしりと食べ応えのある味なんですが、肉とご飯の間のしっとりキャベツが癒しに・・・。
肉を小さめに切ることで、ご飯と肉を同時に食べ終われるような配慮をしているように感じました。

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「信州牛御瓣當」・・・その味わいを改めて整理すると。

①肉の脂の「甘さ」(旨み)。
②表面にほんの少し付いた「焦げ目」。
③肉とご飯の間に敷かれ、ご飯の水分を吸った千切りキャベツ。

この3つの味わいの融合を、甲信エリアへ行くなら、ぜひ体感していただきたいものです。

さあ、暫くは富士山周辺エリアをぐるっと回っていきます。
ウワサの「スイーツ列車」にもさっそく潜入!

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。