今週のやじうま好奇心は「ゴールデンウィーク特別企画・外国人力士インタビュー・大相撲 Around The World」外国人力士が大活躍の相撲界ですが、現在660人の力士が在籍する相撲界に12カ国の外国人出身力士が在籍。うち外国人力士が38名。
5月場所現在、その38人中で21人が十両以上の関取です。

その中から、今度の日曜5月8日から行われる5月場所を前に、異国で踏ん張る外国人力士5人に、その気合のほどを直撃インタビューしてきました。

2日目は、ロシア出身の阿夢露（あむうる）関。
1983年生まれの32歳。
ロシアの力士はパワフルな相撲が多いのに、阿夢露関の相撲は技を繰り出す、日本人っぽい相撲で、実に味があります。
なぜ日本にやってきたのか、どんなことに苦労したのか、その真面目な素顔に迫っていきます。

ロシア出身阿夢露関が、床山さんに頭を結われながら、私の目の前にどっかり座っています。
ロシアから夢を持って、阿武松部屋に来て、作詞の先生が阿夢露と名づけてくれたそうですが。

阿夢露）中山大三郎先生がつけてくれました。

気に入っていますか？

阿夢露）はい、自分の近くにアムール川が流れています。

よくロシアからきたと思うのですが、きっかけは？

阿夢露）自分のお姉さんの旦那さんが日本人。
日本で相撲をやってみないかと聞かれました。
それで日本へ。

じゃ日本に来る前から相撲は知っていた？

阿夢露）やったことはないが、テレビで見たことがありました。

スポーツは何をしていた？

阿夢露）ボクシングとか空手をしていた。
相撲は関係ないんですが。
強くはなかった。クラブみたいなところで週3回。
基礎的な体力が出来ました。

大相撲の世界では、『無理偏に拳骨』 と書いて 『兄弟子』と言われますが、理不尽なこともあったのでは。

阿夢露）そうですね。まあ兄弟子の方にいろんなことを教えてもらいました。

殴ってやろうと思ったこともあったでしょう？

阿夢露）それはないです。いろいろ教えてもらいました。

ちゃんこはなじみましたか？

阿夢露）はい。一番好きなのは豚味噌。

スゴイえらいなと思うのは、ひざの半月板、
両方やってますよね。

阿夢露）左膝前十字靱帯。1回目で三段目まで落ちて、新十両上がって、そのときも反対の右の前十字靱帯をまたやって。
また手術しておっこちた。

やめようと思ったことはないですか？

阿夢露）最初の時は。ちょっと落ち込んで辞めようかと。
親方とか後援会の方とか、まだもう一度やってみろと。

今幕ノ内に復活して、相撲も強くなってこれからもっと上り調子になろうと。ここまで復活したらよかったのでは？

阿夢露）あのときやめなくてよかった。嬉しい。

膝はもう心配ないんですか？

阿夢露）おかげさまで、だいぶよくなっています。でも怖さはあります。
まだテーピングしています。でも痛みは少なくなった。

日本の一番好きなところはどういうとこですか。

阿夢露）日本のご飯大好きです。
納豆大好き、寿司も魚も、刺身も。

ふるさとでは出世ぶりが伝わっていますか？

阿夢露）幕内から全部テレビで映ります。
お母さんお父さんいつも見ています。
お母さんはけがの心配をしています。

仕送りしていますか？

阿夢露）たまにです。

幕内力士の給料はすごくいいですから。
これで三役になればもっともっと・・・
相撲の取り口も研究熱心だと聞いていますが、どんなところを伸ばしたいですか？

阿夢露）もっと力、スピード。もっと体重を増やしたい。
あと10キロほしい。150ぐらいに。

成長期に食べて、体が出来てしまえばお相撲さんは食べないが、じゃ阿夢露関はまだまだ食べていますか？

阿夢露）食べています。体を大きくするのは難しい。

ライバルを挙げてくれといったら、誰を挙げますか？

阿夢露）横綱です。1回でも勝ちたいです。

初金星で泣きたいですね。

阿夢露）夢です。

5月場所すぐですから、大健闘、敢闘賞取ってください。
賞金も高いし。懸賞もいっぱいつきますから。
遠藤関もやっつけて。
ありがとうございました。
とっても感じがイイ阿夢露関でした！

インタビューを終えた高嶋さん、とにかく阿夢露関は、コチラの目を見て、それがまた柔和で、イイ男で、とても感じが良かったと印象に残ったようでした。
５月場所、期待しましょう。

5月3日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ！「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より