大井川鐵道のバラエティに富んだ電車と吊り橋~静岡駅「そぼろ親子」(440円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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SLで有名な「大井川鐵道」ですが、実は電車もバラエティに富んだ路線です。
よく目にするのが、元・近鉄特急の16000系電車。
元々は、大阪阿部野橋~吉野間を走る近鉄南大阪線~吉野線で走っていた車両。
製造されたのは今から50年ほど前ですが、特急らしくリクライニングするシートも・・・。
しかも、特別料金不要の普通列車で乗車可能なケースもあるのは嬉しいものです。

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緑色の車体が印象的なのは、元・南海のズームカーこと21000系電車。
コチラのデビューは昭和33(1958)年ということで、間もなく60年!
難波から高野山方面へ向けて走っていました。
既に南海から引退しており、走る姿が見られるのはココと島根の一畑電車の2か所のみ。
現役の姿を出来るだけしっかりと記録しておきたい時期に入ってきています。

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「大井川鐵道」の電車の中で新参者にあたるのが7200系電車。
昭和43(1968)年製造、東急電鉄を経て、平成14(2002)年からは青森県の十和田観光電鉄(三沢~十和田市間)で走っていました。
しかし、十和田観光電鉄の鉄道路線が平成24(2012)年3月31日に廃止たことで、平成27(2015)年2月から大井川鐡道に移籍。
元々、東京周辺で走っていたこともあり、車内は通勤仕様のロングシート。

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さて、東京方面から「大井川鐵道」を訪れる時は、静岡まで東海道新幹線「ひかり」で1時間。
東海道線・浜松方面行の下り普通列車に乗り換え、金谷まではおよそ30分です。
もしも、その間にちょっと小腹が空いた~というのであれば、静岡駅弁「東海軒」で調達も可能。
そぼろ親子」は簡素な包装ですが「440円」とリーズナブルな存在です。
静岡駅改札外売店の方によれば、数年前から静岡駅でも販売していて「よく出ている」とのこと。

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「東海軒」公式サイトによると、東海軒の「隠れ人気商品」との案内も。
「東海軒」は駅弁だけでなく、静岡市内にも数店舗直営店を持っています。
コチラで販売していた廉価商品を、静岡駅の駅弁売場にも置くようになったということなのかも。
静岡駅弁には「親子めし」というシブ~い駅弁もあるのですが、実質的にその廉価版的位置づけか。
やっぱり「肉&玉子」のそぼろご飯は、小さいお子さんでも食べられる有難い存在ですよね。

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さて「大井川鐵道」の車窓のお供「大井川」流域は、面白い「吊り橋」が多いことでも有名。
塩郷(しおごう)駅(静岡県川根本町)近くの「塩郷の吊橋」は、大井川の吊橋としては 最も長い220mの長さ!
しかも橋の下を県道と大井川鐵道の線路も通り、細い板を2本ほど通しただけの橋なので、よく揺れてスリル満点。
地元でも「あの橋だけは怖くて渡れない」という人もいるほどです。
なお、定員は10人までなので、譲り合って渡りたいもの。

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一方、大井川上流・接阻峡(せっそきょう)温泉の遊歩道に 「宮沢橋(みやんざわばし)」と犬も怖がるとされる「犬返り橋」という橋があります。
特に「宮沢橋」は長さ62m、高さおよそ20mある、日本一長い「階段式の吊り橋」!
実はこの遊歩道、地元の猟犬の散歩コースになっているそうで、犬も歩くこともあるそう。
ちなみに、この橋を含む近くの8つの吊橋と2つの神社を巡ると幸せになれるとか!?
最近はこのルートが「八橋小道(やっぱしこみち)ラブ・ロマンスロード」とネーミングされています。

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そして、大井川流域の「吊り橋」の真打ともいえるのが、寸又峡(すまた)温泉の「夢の吊橋」 !
温泉街の駐車場に車を停めて、歩くこと30分。
目の前に現れたのは長さ90m、高さ8m、すれ違うのもやっとの怖い吊り橋だが、 エメラルドグリーンの川に架かる様子が美しい!
昔から橋の真ん中で祈ると願いが叶うという伝説もあるとされ、 最近は「パワースポット」として訪れる若い女性も多いとか。
真ん中の板が細く、思わず足を踏み外しそうになりますが、 そのスリリングな体験もきっと忘れがたいものになるはず・・・。

いよいよ「新茶」のシーズンを迎えた「大井川鐵道」の沿線。
本場のお茶を現地で飲みがてら、昔懐かしい旅を楽しんでみては・・・。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。