山手線の新駅の名前はどうなる!?駅名あれこれ【ひでたけのやじうま好奇心】

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2020年春に暫定開業するJR山手線・京浜東北線「品川-田町間」の新駅。
すでに先月から本格的に工事がスタートしています。
山手線に新駅ができるのは、昭和46年の「西日暮里」以来およそ50年ぶりです。

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JR山手線

そんな中で注目されているのが、その新駅の名前。
最終的には「鉄道事業法」という法律により、事業者のJR東日本が決めるのですが、どんな名前になるのか、気になりますよねー。
現在その新駅名をめぐっては、ネット上などでも様々な意見が出ていて、特に上位にあげられているのは『高輪』『芝浦』『港南』『三田』。
新駅の予定地は、住所で言えば「東京都港区港南」になるのですが、周辺を「高輪」「芝浦」といった知名度の高い地域に囲まれているんですね。

中でも有力とされるのが「高輪」。何と言っても「ブランド力が高い」です。
すでに港区高輪地区では、署名活動も行われていて、やる気満々だそうです。

ほかにも、周辺からは『泉岳寺』『新泉岳寺』という名前を推す声があったり、有名な古典落語である「芝浜」の舞台が新駅の近くにあったことから『芝浜』を推す声もあります。また住民同士の争いを避けるため、全く別の名前、『東京サウスゲート駅』『東京五輪駅』なんて意見も見受けられました。

とにかく、新駅の名前は周辺にも大きな影響を与えるので、過去にも、その決定に至るまで、いろいろあった駅もあります。

記憶に新しいところでは、北海道新幹線の「新函館北斗駅」。
もともとこの駅は、函館市にはなく北斗市にある駅。
建設が進められている当時は「新函館駅」という仮の名前で呼ばれていましたが、これに実際に駅のある北斗市が反発。最終的に折衷案で落ち着きました。

また栃木県の「那須塩原駅」もちょっと珍しいケース。
那須塩原駅は、塩原温泉郷の玄関口である「西那須野駅」と、那須高原の玄関口である「黒磯駅」という2つの駅の中間にある駅。

当初は新駅が黒磯市にあったので、黒磯市では「新黒磯駅」をプッシュ。
その後、国鉄側が「全国的に那須という地名は有名だから、新那須駅でどうですか?」ということで、黒磯市の了承をとったのですが突然、「塩原温泉郷の塩原を入れるべきでないか」という声があがり、『那須塩原駅』が候補として浮上しました。

そのあとは国や自治体、そして住民を巻き込んで論争による論争。
すったもんだの結果、『那須塩原』に決定しました。

で、面白いのが、この問題でもめにもめた黒磯市と塩原町を含む3つの地域、2005年1月1日の合併で「那須塩原市」になりました。
那須塩原市と決定する際には、「駅名」も理由の1つになったそうで、駅名が地名に影響を与える、非常に珍しいケースとなりました。

ともあれ、新しい駅ができるというのは、その町も変わるということ。
今度の山手線の新駅がどんな名前になるのか、楽しみにしていましょう。

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3月23日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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