アメリカファースト病が米国民に伝染!トランプ施政方針演説が大好評!?高嶋ひでたけのあさラジ

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3/2(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

アメリカ人に受けた「インフラ投資1兆ドル」「米軍再建」
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター佐藤優(作家・元外務省主任分析官)

トランプ支持が広がるインフラ投資1兆ドルと国防費増加

高嶋)トランプ大統領が施政方針演説でソフトバンク等々の大企業が、数十億ドルもアメリカに投資し、幾万もの新規雇用を創出すると表明しました。

佐藤)いずれにせよ、経済の話をしたというのが、好感の理由ですね。

高嶋)コロッとマスコミも態度が変わりました。

佐藤)経済の話はみんな好きです。やはりアメリカは経済の産業機関が強いということですよね。それからもう1つ、国防費を増やしたでしょう。あそこがミソだと思います。

高嶋)6兆円。

佐藤)ええ。6兆円、増やすでしょう? これ、受注して作ってしまえばそれでもう完全な雇用効果がありますから。売れるかどうか考える必要ないのですよ。

高嶋)やはりあれは雇用のためですか。主だったところは。

佐藤)私はそう思います。

国防費の財源は国債の発行

高嶋)財源はどうするの?

佐藤)これもみんな言わないけれど簡単。国債発行すればいい。

高嶋)「次世代にツケます」と。

佐藤)それで実際の国債はね? 日本とかヨーロッパが買うから。

高嶋)中国が一番買っているのですよね。で、日本も買っているでしょう。

佐藤)日本もけっこう買っている。それで、たとえば日常的な保険商品で、たとえばみんな年金保険とか買うじゃないですか。よく品目を見てみると、かなりの比率でアメリカ国債が入っていますよ。それはこれからの、いろいろな年金、投資信託、全部アメリカ国債がブレンドされて入っているから。

ドルは基軸通貨。輪転機でドル札を刷ればいい

高嶋)1兆ドルのインフラ投資をすると言っています。 113兆円ですよ。

佐藤)ドルは基軸通貨ですので、いざという時は輪転機を刷ればいい。そうなるとたいしたことはないのです。

高嶋)世の中というか、世間はまじめですね。どの情報を見ていても、専門家が出てきて、大風呂敷を広げるけれども、財源の手当てはどうするのだと。それは「全くない」と。

佐藤)私みたいな乱暴な人間に言わせるとね? アメリカは基軸通貨を持っている訳で、世界の最強国で、国債を発行して立派な輪転機を持っている。つまりドル札を刷ればいい。それで問題は解決できてしまいます。今まで解決していますから。

高嶋)ははあ。

佐藤)日本では出来ないですよ。だからこれがやはりアメリカの凄さ、怖さで、だからこそアメリカのマスコミも出来ると思っているのですよ。

高嶋)えらく傲慢ですね。

佐藤)傲慢こそアメリカのアレですよね。そのツケというのは、世界中全部に分散するわけですよ。我々を含めて。

高嶋)だからトランプさんはこの113兆円(1兆ドル)は、「世界各地でみんなに売りつけて買わせるぜ」とか、そういうことは言わない。

佐藤)言わないけれど、言わずもがなですから。

高嶋)自明の理、ですか。

トランプのアメリカファースト病がアメリカ全体に伝染してきた?

高嶋)この間、安倍総理が。アメリカ訪問して、日米首脳会談をやった時に。何の波乱もなくね、お帰りになったと。これはいったい何なのだと。

佐藤)でも、あのレストランを借り切りにしていないから、日本の元ジャーナリストだった人も、ススっと近寄って行って、サインを貰ったりと。それがゴルフ雑誌に出たりしますからね。そういう所を見ると、何だか抜けた感じがしますよね。

高嶋)ちょっとガードが甘いというか……

佐藤)基本的には、大不動産屋さんというか、もっと乱暴に言いますとね、何だか地上げ屋さんの接待みたい。

高嶋(笑)

佐藤)だから「アンタの所、良いビル持ってんなぁ、安倍ちゃん」、それで接待しているような感じですよね。

高嶋)そうか、軍事費6兆円追加というのは、日本の軍事費が約5兆円くらいですよね。だからそれをそっくり、それ以上の金額をドンと注ぎこむ。何か恐いことをやる、あの、米韓の演習で、ね。地上戦の練習をやっていると言うじゃないですか。

佐藤)はい。首狩り作戦で……あの、“ちょっと太ったお兄さん”を標的にしている訳ですよね。だからお兄さんは過剰反応して、あっちこっちで悪さをしている訳ですよね。

高嶋)そうか、ははあ。いや、CNNテレビなんかもね。評判は非常に良かったらしく、
FOXテレビに至ってはね、「これでトランプは本当の大統領になった」と言ったそうですよ。

佐藤)アメリカファースト病がアメリカ全体に伝染しているからこういうことになるのですよ。だからこれでもう大丈夫と。輪転機もあると。それから国債も発行できると。あとは世界に買わせればいいと。こういう発想ですよ。

米上下両院合同会議で演説するトランプ大統領=20170228アメリカ・ワシントン 写真提供:時事通信

米上下両院合同会議で演説するトランプ大統領=20170228アメリカ・ワシントン 写真提供:時事通信

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