長嶋監督がかつて「ウルフ」と呼んだ若者が名将への道を一歩一歩。巨人・高橋由伸監督(41歳) スポーツ人間模様

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今日のスポーツ人間模様はジャイアンツの高橋由伸監督の話題です。

テレビを見ながらラジオを聴いて、ベンチが映る。そうすると高橋由伸監督、見方が、例えば坂本がホームランを打ったりしてもあまり喜ばない。
で、なぜだか聞いてみると「だって、勝負は終わってみないと判らないじゃないですか。」とおっしゃる。
それはその通り。
でも、だから長嶋監督みたいに「やったな!!」といったような華やかさは一切無いんです。

昨日みたいに、沢村が菅野の勝ち星を消した。
なんてことがあっても高橋監督は怒るわけでもなく「抑える時、抑えられない時もある」と、打たれた沢村を責めずに、すべては自分の責任と淡々と語る。

それはそれで、とても立派なことですが、あまりに優等生過ぎる。

現役時代からクールが持ち味の高橋監督ですが、指導者になり、よりその傾向が顕著に。
これで頭を抱えているのは、監督番の記者。
ハマらない、ハメられない。
とにかく、高橋監督を大々的に書こうとしても、ネタがないからです。

今春のキャンプ。
松井秀喜さんが臨時コーチをつとめたことで、話題作りに「監督、松井さんとホームラン競争なんて、いかがですか」と水を向けると、即座に、「エッ!? おれがやるわけはない」とピシャリ。
ベテランの担当からは、同じ慶応大のOBだった、「藤田元司さんに似ている」という声が多く聞かれます。

マスコミを近づけない。
話題性より、すべては勝利のためという徹底した態度。
放送関係者も同様で、「無表情で絵にならない」。
そうはいっても、「何を考えているか、わからないと思われた方がいいでしょう」と、高橋監督はサラリといってのける。
このあたりが評論家からすれば、大監督になる資質がある、といわれるところでしょうか。

生年月日がまったく同じの1975年4月3日というメジャーリーグの上原浩二は、かつてのチームメート。
彼に「やさしすぎるから、監督なんかできないし、向いていない」といわれると、「おれをわかってはいない。やさしくないし、これでもドライだから」。やんわりと否定したとか。

長嶋監督がかつて高橋由伸を指して命名したのが若大将では無く「ウルフ」。
監督に転じて、そのイメージが一層強くなったと言われています。

ベンチワークも素晴らしい。
高橋監督の周囲には、村田ヘッド、尾花投手コーチ、内田打撃コーチなど、ベテランが固めています。
その道のスペシャリストがきっちりと進言を行い、表現は適当ではないかもしれませんが、何もしなくていい状況をつくりあげている。
でも、監督という職業は、ストレスが蓄積するもの。
そこは、井端コーチがいる。
今季も現役続行を希望していたものの、高橋監督体制になって、「ぼくのことはどうでもいい。監督になるのなら、一緒にやめる」と、通算2000本安打達成に、あと88本と迫っていましたが、未練を残すことなく、スパッと引退。盟友と呼べる関係。
そんな人たちを揃えたのは、高橋監督の求心力。

「どんなさい配をするか、わからないから怖い。まるで落合さん(現中日GM)のようだ」とライバル球団から一目置かれているそうです。

(原文)青木政司

4月29日(金・祝) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」