2/20(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！その①
李在鎔(イ･ジェヨン)副会長の逮捕で揺れる韓国！韓国GDPの3割を占めるサムスンに何が起こっているのか？
6:32～ニュースやじうま総研ズバリ言わせて！：コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
国民の不平不満が検察を動かした？
高嶋）今日はサムスンについてお聞きしたいと思います。サムスンはいわゆる韓国の中枢中の中枢という企業じゃないですか。売上だけで30兆円ですよね。
須田）GDPの3割を占めています。
高嶋）あの巨大企業の事実上のトップ、イ・ジェヨン副会長が検察の新たな動きによって逮捕されました。えらい騒ぎになっているのですが、どうしてこうなったのかという解説記事や説明する図式を見ても株の流れがわかりにくい。なぜ逮捕までに繋がったのか。その核心を教えていただきたいです。
須田）そういった意味で言うと二つの構造があるのだろうと思います。一つは、韓国経済は財閥頼みで財閥を優遇し韓国の人、物、金をそこに集中することによって成長してきた。とくにアジア通貨危機で、韓国経済がIMFの管理下に置かれて以降、いち早く立ち直ったのも、財閥を主導とする経済運営にあったんだろうと思います。
ただ国民側から見るとどうなんでしょうね。財閥だけを優遇するのは非常に不公平に思えます。なんで財閥だけがいい思いをして自分たちは経済的に苦しまなくてはならないのか。そういった不平不満がずっと充満してきた。実を言うと、イ・ミョンバク大統領が起訴されそうになったのも、もちろん、パククネ体制になってからですが、そのときもサムスンの癒着が問題だった。なぜそういった流れになっているのかと言うと、検察側としても国民の不平不満を受けて、世論誘導型のサムスンターゲットにする操作が進んできたからです。高嶋）背景にはそういう国民的な感情があると。
須田）今回はサムスンをおとがめなしで解放するということは許されない。そしてもう一つが、パククネ大統領に対する問題をこのまま終幕してしまったのでは、検察としてのメンツが立たない。その両者の思いが一緒になったのです。
韓国経済の財閥支配が壊れる
逮捕状審査を行う韓国ソウル中央地裁に到着したサムスングループの事実上のトップ李在鎔サムスン電子副会長(中央)(韓国・ソウル)写真提供：時事通信
高嶋）副会長の逮捕請求は最初は却下されましたけど、新たな動きによって潮目が変わり逮捕になった。財閥叩きとか国民の怒りの爆発は、現地にいないとわかりません。ただサムスンの株のいろんな流れ、関連企業はいっぱいあるじゃないですか。そうするとイ・ジェオン副会長もサムスン電子の株というものはほんのちょっとしか持っていない。その辺のところがよくわからない。
経営する立場から言えば、株をほとんど持っていないので、今一番中核にあるサムスン電子を、自分の意向で左右できないわけじゃないですか。それをもっと簡略化した経営体制にしようと思うのは自然で、それを動かすためにはもしかすると、チェ・スンシルに頼んで大統領に口を聞いてもらって、上からバンッとやってもらったほうが、「これは早えーぞ」と思ったということは、なんとなくわからないではない。須田）ただですね、大株主に国関連の機関が入っていたり、サムスンサイドにあった意向に沿って株の譲渡であるとか、あるいは整理をすることを認めるとか、その国関連の機関ですから国の影響は大きいですよね。あるいは移管を認めるとか認めないか、その規制当局のコントロールをするのも国の意向が大きく反映する。その便宜を図ってもらうために国に働きかけをする、高嶋さんのおっしゃる通り整理をする、スッキリするということは進めるべきなのですが、それを行うにあたって国の意向がものすごく大きく影響してくる。
高嶋）もうなんかいろんなものが絡まりあっていて、一概にこれが駄目とかあれが良いとか言いきれないところもあって。韓国の国全体で考えれば、この副会長の逮捕は実に大きいですよね。
須田）大きいですよね、GDPの３割を占めているわけですから。ただそれ自体異常だったと思いますよ。要するに韓国経済が先進国化する上ではね、財閥の支配を壊すということは避けて通れないことだと思います。
高嶋）国民の怨嗟の的ではあるけども、実際は財閥に頼る経済体質。これを直してこなかったというのが、根っこにあるのではないかということですね。どんな展開になっていくのでしょうか？
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2/20(月)～24(金)
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