スゴイぞ!九州新幹線!!~岡山駅「山陽・九州新幹線相互直通5周年記念 味折小町」(930円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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九州新幹線が、熊本地震の発生から「13日ぶり」に全線で運転を再開しました。
21年前の阪神・淡路大震災で山陽新幹線が「81日」運転を見合わせたことを考えると隔世の感。
まずは「つながった」ことが、とにかくスゴイ!
しかも、今日(4/28)からは、山陽新幹線との直通運転も再開します。
熊本が観光的にもウェルカムな時期が来たら、鉄道的にとても面白いエリアなので、当サイトでも大きく取り上げたいと思います。

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首都圏にお住まいの方の中には「九州新幹線」が通常どのように運行されているかご存じない方もいると思います。
運行区間は博多~鹿児島中央間、およそ289キロで、列車の愛称は「みずほ」「さくら」「つばめ」の3つ。
「みずほ」は最も速い列車で「さくら」は通過駅のある列車、「つばめ」は各駅停車となっています。
ちょうど東海道・山陽新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の関係に近いかと思います。
「みずほ」「さくら」は一部を除き、毎時1~2本が山陽新幹線に直通、8両編成のN700系が充当されます。

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山陽・九州新幹線直通向けに作られたN700系で、一番おトク感があるのが「普通車指定席」。
普通車ながら「2-2」掛けで、グリーン車並みのゆったりとしたシートが魅力的です。
新大阪~博多間なら、指定席が自由席よりお得な「EX-IC」も適用されます。
ちなみにJR西日本持ちの車両が「N700系7000番台」(S編成)、JR九州持ちの車両は「N700系8000番台」(R編成)。
九州の車両に当たりますと、向谷実さんが手がけたチャイムと共に自動放送が行われます。

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この「普通車指定席」のシートの素晴らしい点は、普通車では破格の「広いアームレスト」。
通常「3-2」の新幹線の普通車はバーのようなアームレストしかなく、隣席の人と肘同士で占有権を巡って「無言の戦い」なんてことも!?
でも、この広さがあれば、それぞれ安心して肘を置くことが出来て、無用なストレスがたまらないというもの。
しかもアームレストの裏が座席と同じ布地なので、跳ね上げればロマンスシート、小さいお子さんがいるお宅にとっても有難いスペースに・・・。
もちろん、通常のN700系同様、窓側の座席には電源用コンセントが装備されています。

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そんなN700系新幹線がドーンと掛け紙に現れるのは、岡山駅弁の「山陽・九州新幹線相互直通5周年記念 味折小町」。
今年は2011年の九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業から5周年。
山陽新幹線の駅弁販売駅では、このような記念駅弁が販売されており、岡山では「三好野本店」が調製しています。
元々、岡山には「味折小町」という幕の内駅弁があるので、この掛け紙が特別バージョンになっている様子。
JR西日本による直通記念の「駅弁キャンペーン」も行われており、この駅弁にも対象商品のシールが貼られています。

【お品書き~公式サイトから】

赤魚の白ごま焼き
ささがき金平
海老の天ぷら
茄子の天ぷら
ポテト素揚げ(和風あん)
鶏肉のごま南蛮漬け大根生酢添え
ミニ帆立のチリソース和え
牛肉ときのこのしぐれ煮むき枝豆添え
蒸し鶏と菜の花の中華クラゲ和え 、
肉だんご串
厚焼き玉子
小松菜のおひたし
高野豆腐の含め煮
椎茸煮
人参煮
そら豆の塩茹で
細割漬(漬け物)
白飯(小梅、黒ごま)

1,000円を切る価格設定で、いろんな種類のおかずが楽しめるたっぷり幕の内。
まるで「みずほ・さくら」の「普通車指定席」のようなおトク感があります。

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月曜の「上柳昌彦 あさぼらけ」出演に先立って話を伺ったのは、熊本の食材を使って駅弁を作っている鹿児島・出水駅弁の「松栄軒」さん。
鹿児島県内の被害はありませんでしたが、新幹線のストップによって、鹿児島県内の駅売りは打撃を受けたといいます。
やはり「九州新幹線」は博多、山陽新幹線と繋がってナンボのもの・・・。
新幹線が途切れた先のエリアというのも、実は経済的に影響を受けるんですよね。
実際、東日本大震災の時も、被災3県の先にある青森の温泉が経営的に厳しくなったケースが多々ありました。
その意味でも、今回の迅速な「復旧」は、経済的な悪影響を最小限に留めたいという強い思いを感じます。
特別ダイヤ(4/28時点)にもその思いは溢れていて、熊本「5:57」発の「さくら540号」新大阪行は特にスゴイ。
鉄道好きの方ならピンときたと思いますが、環境面から新幹線の営業運転は原則「6:00~23:59」の間に収まるように設定されています。
しかし、熊本6:00発の通常ダイヤのままでは徐行区間があるため、山陽新幹線の列車に影響を出してしまいます。
そこでやむを得ず「5:57」発になったんだと思いますが、それでも熊本と他の地域を繋ごうということなんでしょう。
政府見解にも「天災などにより新幹線が深夜、早朝運行するのはやむを得ない」というのがありますし。(平成14年、衆議院議事録より)
たかが「3分」、でも実は大きい「3分」のフライングスタートだと思います。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。