ライター望月の駅弁膝栗毛

熱海駅「あしたか牛すき焼き御膳」(1,080円)~「こだま」グリーン車でおトクに静岡の旅!「ふじのくに家康公きっぷ」【ライター望月の駅弁膝栗毛】

373系普通列車静岡行

373系普通列車静岡行

早朝の熱海駅、停車中の列車は7:27発の東海道線下り・普通列車静岡行です。
特急形車両に普通乗車券のみで乗れる、いわゆる「乗りドク列車」として知られています。
かつては、快速「ムーンライトながら」などで東京駅にも乗り入れていた373系電車。
横浜スタジアムでナイターを観戦すると、東京へ帰る時、よくこの車両に当たったものです。
現在は早朝のこの時間帯だけ熱海駅にやって来て、朝ラッシュの後方支援といった運用です。

ふじのくに家康公きっぷ

ふじのくに家康公きっぷ

熱海から三島・沼津方面へ行く場合、ICカードの境界線で、きっぷを買わなくてはいけませんが、せっかく買うなら、おトクに行きたいもの。
実は週末限定で、「ふじのくに家康公きっぷ」というフリー乗車券が出ています。
これは東京・新横浜などから、東海道新幹線「こだま」の「こだま☆楽旅IC早特」を利用した人に、新幹線下車駅周辺の在来線や私鉄・バスが、2日間1,000円で乗り放題になるきっぷなんです。

熱海の海

熱海の海

熱海駅では、東海道新幹線改札脇のJR東海の窓口でこのきっぷを購入。
新幹線のIC乗車票を提示すると、1,000円で発券してくれます。
最遠となる熱海~富士宮間の運賃でも「970円」しますので、ほぼ片道で元が取れる計算。
そもそも「こだま☆楽旅IC早特」も、グリーンなのに自由席+400円くらいお得なIC乗車券。
熱海7:27発の静岡行は、東京6:33発の「こだま631号」に接続、朝焼けの中、発車します。

伊豆箱根鉄道駿豆線・三島二日町~大場間

伊豆箱根鉄道駿豆線・三島二日町~大場間

熱海駅で買える静岡・東部エリアの「ふじのくに家康公きっぷ」は、とにかく「富士山」見放題!
沼津からの御殿場線、富士からの身延線もフリーなので、色々な角度の富士山が見られます。
富士宮からの富士急静岡バスや、伊豆箱根鉄道の三島~修善寺間もフリーエリア!
富士宮の「白糸の滝」や、伊豆の国市の「韮山反射炉」へのアクセスにも使えます。
静岡が誇る「世界文化遺産」をダブルで楽しめるのは、大御所様のご慈悲といったところか!?

松並木と313系電車、東海道本線・東田子の浦~吉原間

松並木と313系電車、東海道本線・東田子の浦~吉原間

東海道の旧街道歩きにも使えそうなのが、「ふじのくに家康公きっぷ」。
東部エリアでは、石畳が残る箱根西麓・山中城址までの路線バスもフリーエリアです。
宿場でいうと、三島宿~吉原宿くらいまで。
この区間、東海道線は概ね20分間隔での運行ですので、1本落としても比較的スムース。
プチ「東海道中膝栗毛」が楽しめそうです。

富士山あしたか牛すき焼き御膳

富士山あしたか牛すき焼き御膳

そんな静岡東部エリアの旅のお供にやっぱり駅弁!
今回は、沼津駅弁・桃中軒の「富士山あしたか牛すき焼き御膳」(1,080円)。
去年(2016年)11月末から、熱海駅限定で販売している駅弁です。
桃中軒で以前から販売されている「富嶽あしたか牛すき弁当」という駅弁の熱海限定バージョンといった位置づけですね。

富士山あしたか牛すき焼き御膳

富士山あしたか牛すき焼き御膳

桃中軒のある沼津から見ると、富士山の手前にある山が「愛鷹山(あしたかやま)」です。
この麓の緑地で、厳選された飼料によって一定期間肥育することによって、丹精込めて仕上げられた高品質な牛肉を「あしたか牛」と呼ぶのだそう。
牛すき煮に煮物のおかずが付いて“御膳”という形の駅弁になりました。
伊豆で泊まると“魚三昧”になりますから、〆にローカルブランドの肉駅弁は丁度いいんですよね。
参考:JAなんすんホームページほか

東海道線

東海道線

「ふじのくに家康公きっぷ」は、行きの新幹線で「こだま」のグリーン車をEX-ICで早期予約(3日前まで)することで利用可能になりますが、帰りの行程について縛りはありません。
時間に余裕があれば、帰りは沼津始発の東京方面行普通列車や、熱海から快速アクティーを使ってもいいわけです。

東京→熱海「こだま☆楽旅IC早特」・・・3,870円
ふじのくに家康公きっぷ(東部)・・・1,000円
熱海→東京山手線内・・・1,940円
普通列車グリーン券(沼津→東京、ホリデー)・・・780円  計7,560円 (2017年1月現在)

コレって、東京~熱海間の新幹線往復(普通車指定席)より単純にお得。
EX-ICの普通車利用では東京~三島間の単純往復とほぼ同じ額で、修善寺の温泉にも泊まることが出来る計算になります。
JRが2社に跨るので、こういったPRはまず行われませんが、利用者は各社のいいトコどりをして、賢く楽しく鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(取材・文:望月崇史)

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