小日向文世・深津絵里・泉澤祐希・葵わかなが『サバイバルファミリー』に挑戦!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第144回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、2月11日から全国ロードショーとなる『サバイバルファミリー』を掘り起こします。

矢口史靖流、ハラハラドキドキ サバイバル映画!

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ジャズマンのラジオディレクターから、こんな話を聞いたことがあります。
「『スウィングガールズ』が大ヒットした時、街の楽器屋さんからサックスが売り切れて生産が追いつかなくなってしまった」と。
映画に感動した当時の子どもたちが吹奏楽部に入り、サックスを演奏したがったから…なんだそうです。

『スウィングガールズ』に限らず、『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』など、矢口史靖監督作品はエンターテイメント性が高く、同時に社会(あるいは個人)に与える影響力が強いのが特徴。
いつも独自の視点で私たちの好奇心をくすぐる矢口監督が最新作のテーマに選んだ題材は、「ある日、地球から電気がなくなってしまったら」。

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冴えない父親に、天然の母親。
無口な息子はヘッドホンをつけて音楽に夢中、娘はスマートフォンが手放せず、LINEに夢中。
東京で暮らす鈴木家は、なんだかバラバラなよくある平凡な家族だ。

ある朝、電気を必要とするあらゆるものが使えなくなってしまう。
テレビや冷蔵庫などの電化製品、スマホにパソコンといった通信機器、さらには電車や自動車、ガス、水道までも突如動かなくなってしまう。

単なる停電とは言えないこの異常事態が一週間も続き、東京は大混乱。
情報も断たれ不自由な生活に人々が困り果てる中、父は東京脱出を決断。
生き残りをかけたサバイバルライフが始まる…。

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全国各地で起こる災害のニュースを目にするたびに、ライフラインが断たれてしまった生活は決して他人事ではないと感じる昨今。
そういった意味でも、今の時代だからこそ観なければいけない、新感覚のサイバイバル・ムービーが誕生しました。
一家の大黒柱・鈴木義之を演じるのは、久しぶりの矢口作品参加となる名優、小日向文世。
専業主婦のお母さん・光恵を演じるのは、コメディからシリアスまで幅広い演技力に定評がある深津絵里。
子ども役には泉澤祐希&葵わかなと、今後の活躍が期待される若手俳優が起用され、さらに矢口組常連俳優たちが脇を固め、作品世界を盛り上げています。

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現実味を帯びたナーバスな作品テーマながらも、そこは矢口監督、独特のユーモアを交えて観客を虜にしていく本作。
決して現代文明を真正面から否定しているわけではなく、その先にある“何か”を、ひとりひとりがいま一度考えてみる。
この映画が、その“きっかけ”になるといいですね。

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サバイバルファミリー
2017年2月11日から全国東宝系にてロードショー
原案・脚本・監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希 、葵わかな、時任三郎(友情出演) 、藤原紀香、大野拓朗、志尊 淳、渡辺えり、宅麻伸(友情出演) 。柄本明、大地康雄 ほか
©2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
公式サイト http://survivalfamily.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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