“いかだ”で亡命して大リーグ入り。キューバ出身の逸材、中日・ダヤン・ビシエド外野手(27歳) スポーツ人間模様

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谷繁監督の中日が出てきましたね。
その中心を打っているのがキューバ出身のビシエド外野手。油の乗った27歳。
今、打率3割6分6厘でホームランが7本、打点は20と、セ・リーグのもっか2冠王。
「中日が獲得する外国人選手はハズレ無し」と評判です。

とりわけ、ビシエドは森ヘッドコーチの肝いりで、「もしダメだったら、おれだってクビがかかっている」と漏らすほどらしいです。

元メジャーリーガーですが、15歳でキューバリーグにデビューして、16歳でWBCの代表候補になったほど、野球王国キューバの中でも選りすぐりの逸材でした。
運命をかけたのは2008年5月。
アメリカを目指して“いかだ”で亡命しドミニカの居住権を獲得したんですね。
そして、ホワイトソックスでメジャーデビューを果たし、通算66本塁打を放っています。

では、なぜ日本に来たのでしょう?
不可解なのは昨シーズン、ホワイトソックスで2度、ブルージェイズ、アスレチックスで各1度解雇となっている点です。
年間4度もクビを宣告されているだけに、取りざたされたのは素行不良。
実際、中日だけではなく、日本では巨人、阪神など5球団がマークしていた選手なんです。

結局、ドミニカに太いパイプをもち、海外渉外担当も兼務する森ヘッドがフロリダの自宅まで出向いて直談判して獲得しました。
決め手となったのは、キューバの至宝といわれた、リナレスが中日に2002~2004年まで在籍したことなんだそうです。
ビシエドにとって、リナレスは目標とする選手だけではなくまさにヒーロー。
「あのチームなら」と、移籍交渉が急展開したそうです。
年俸1億7,000万円プラス出来高の1年契約はまさにお買い得。
もちろん期待の大きさは、落合GMの監督時代につけた背番号66を受け継いだことでも一目瞭然です。

ところが、開幕前の評判はいまひとつ。
オープン戦では11打席ノーヒット。「それみたことか」と、他球団の編成担当も笑いをかみ殺していたほどです。

「日本式の練習になれていなかった。キャンプでも練習時間が長く、メニューがハード。少々、バテ気味だった」と漏らしていたらしい。

でも、27歳と若いだけに、適応力があり、3月には三男の誕生で米国へ一時帰国したものの、開幕戦にはきっちり合わせて、新外国人史上初の3連発を放ち、24日のヤクルト戦では逆転満塁ホームランを放つなど、「彼の打球は、チームの空気を変える」と、谷繁監督もご満悦です。

今のところ、ビシエド外野手に注目ですね。

(原文)青木政司

4月26日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」