ようこそ、心狂わす女たちの世界へ…『ネオン・デーモン』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第134回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、1月13日から公開となる『ネオン・デーモン』を掘り起こします。

鬼才ニコラス・ウェンディング・レフン監督が描く、モデル業界の光と闇

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トップモデルになる夢を叶えるため、ジョージアの片田舎からロサンゼルスへとやって来た16歳の少女、ジェシー。
類い稀なる美貌と人を惹き付ける天性の魅力を持つ彼女は、すぐに一流デザイナーや有名カメラマンの目に留まり、チャンスを掴む。
そんなジェシーに仕事を奪われたライバルたちは、激しい嫉妬心から常軌を逸した復讐を仕掛け始める。
しかしジェシーもまた、自身の中に眠っていた異常なまでの野心に目覚めていた…。

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究極の美を追求するファッションモデルの世界。
一見華やかな世界に渦巻く狂気と欲望を、絢爛たる映像とスタイリッシュな音楽に乗せて映し出したのが、本作『ネオン・デーモン』です。
メガホンを取ったのは、『ドライヴ』でカンヌ映画祭監督賞の栄誉を勝ち取った、ニコラス・ウィンディング・レフン監督。
抜群の色彩感覚と映像センスは本作でも際立っており、永遠の美のためなら悪魔にも魂を売り渡す邪悪な“毒”を、鮮やかに表現しています。

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華やかなファッション業界が舞台だけに、キャスト陣も美男美女がズラリ。
ジェナ・マローン、カール・グルスマン、アビー・リー、ベラ・ヒースコートと、美貌の若手俳優や世界を股にかけて活躍するスーパーモデルたちが華やかに顔を揃えます。
さらに、モーテルで働く怪しげな男 ハンクを演じるキアヌ・リーブスの怪演も見逃せません。
中でも特筆すべきはやはり、主人公ジェシーを演じるエル・ファニングでしょう。

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2歳からキャリアをスタートしたエル・ファニングは、当初こそ姉のダコタ・ファニングの影に隠れていたものの、『SUPER8/スーパーエイト』でブレイク。
最近では、アンジェリーナ・ジョリーと共演した『マレフィセント』で演じたオーロラ姫の美しさが記憶に新しいのではないでしょうか。
本作ではヒロインの変化に合わせて、少女の純真さと欲望の奥底に潜む妖艶さを巧みに表現。
18歳にして、レフン監督が紡ぎ出すカルト臭ムンムンの世界観に埋もれることなく、これほどまでの輝きを放つとは。
いやはや、末恐ろしい女優に成長したものです。

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ネオン・デーモン
2017年1月13日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、クリスティナ・ヘンドリックス、キアヌ・リーヴス ほか
©2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch
公式サイト http://gaga.ne.jp/neondemon

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