「日本のアニメ」と「ジャズ」意外にどちらも100周年! 【ひでたけのやじうま好奇心】

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きょうのやじうま好奇心では「100周年」にスポットを充ててお送りします。
興行収入200億円を突破した「君の名は」や単館からスタートして今や興行収入10億円、動員75万人突破した「この世界の片隅に」など、エンターテイメントを支えている「日本のアニメ」が実はことし100周年なんです。いったい何から100年なのか?
そもそも日本のアニメは、どのようにして生まれたのか?

1914年にイギリスの短編アニメ映画が輸入されたことがきっかけで世界中から輸入され、日本国内で上映されたといわれています。
当時、アニメは異端児扱いされていたように感じました。
というのも、イギリスから輸入されたと言われているアニメの名前が、当時の日本の新聞『時事新報』に連載されていたマンガ『茶目と凸坊』のタイトルから日本人が勝手に付けた『凹坊新画帳(でこぼうしんがちょう)』なんです。

このイギリスのアニメに、茶目が出てくるわけでもなく、凸坊が出てくるわけでもない。
どうやら、海外からの輸入アニメに、日本でおなじみの漫画のタイトルをつけて親近感をアピールしたといわれています。
フィルムなどは残っておらず、詳しい内容はわかりませんが、イノシシを生け捕りにしようと、落とし穴を掘った主人公が反対に穴に落ちてしまう、クスっと笑える程度の内容だったそうです。

そして!実際に日本で、アニメが作られたのは、それから3年後の1917年(大正6年)、3つの国産アニメが相次いで発表されます。

①『芋川椋三玄関番の巻』
②『猿蟹合戦』
③『塙凹内名刀之巻』(別名『なまくら刀』)

『なまくら刀』のみ2008年に大阪の骨董市でフィルムが発見されました。

サイレントの短編映画で上映時間はおよそ1分30秒。内容は斬れない刀を買わされた武士が、強そうでもない相手に、簡単にやられてしまうストーリー。
つまりこの3作品が作られた1917年(大正6年)から数えて今年で100周年というわけです。

この100年間で作られた日本のアニメの作品数は1万1,723作品。
単純計算すると1年間で100作品以上、作られている計算。

100周年を記念して『一般社団法人日本動画協会』では、このたび『日本のアニメーション100周年プロジェクト』通称『アニメ100』を発足しました。
具体的に、どんなことをするかというと、

①『日本アニメのデータべース、日本のアニメ大全を作成』
このデータベースは、版権窓口への連絡先も検索可能にすることでアニメビジネスが円滑になることが期待されています。
②『人材発掘プロジェクト!』
第二の宮崎駿さんの発掘を目指して子供向け短期集中アニメーション強化合宿を行うそうです。
③『体感型のアニメのライブフェスティバル実施』

これらの企画を2020年をめどに行っていくそうです。

続いて今年100周年を迎えるものというと「ジャズ」が今年100周年なんです。
ジャズという形態の音楽は、100年よりももっと昔からあったそうなんですが、ジャズという言葉を明記して、レコードに録音をしたのが今から100年前の1917年。
場所はニューヨーク。白人5人組からなる「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド」が「Dixie Jass Band One Step」と「Livery Stable Blues」の2曲をレコード収録したのが、100年前の1917年2月26日。

これが世界初のジャズ録音と記録されている。
これがミリオンセラーとなり、ジャズは世界中に知れ渡りました。

なので、今年2017年を「ジャズ生誕100周年」と謳っているところもあれば「ジャズ録音100周年」とか「ジャズレコード100周年」などレコード会社や雑誌などによって、言い方はバラバラ。
しかし、なにはともあれジャズ業界にとっては、100周年の今年、世界各地で記念イベントを開催。
当然ながら各レコード会社も、ジャズ名盤100選など、あの手この手のビジネス企画を計画中なんだそうです。

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1月9日(月・祝) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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