大原駅「漁師のまかない飯弁当」(1,000円)~がんばれ房総特急!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

255系特急「新宿わかしお」

255系特急「新宿わかしお」

週末の朝、新宿駅で発車を待つのは、総武線~外房線直通の特急「新宿わかしお」号。
房総半島へ向かう“房総特急”は、東京駅の京葉線ホーム発着になって早いもので25年あまり。
今も週末の早朝には、新宿発の特急列車が設定されています。
歴史を紐解けば、房総方面の特急(急行)列車は、両国発と共に新宿発も多かったんです。
さあ、新宿を7:18に発って、まずは御茶ノ水まで、中央快速線の線路へ入っていきますよ!

E257系500番台

E257系500番台

中央線内では、「新宿わかしお」のおよそ30分後に発車する「新宿さざなみ」の回送とすれ違い。
「新宿さざなみ」は、こちらより短い、E257系電車の5両編成での運行のようです。
内房線の特急「さざなみ」は、残念ながら、今や風前の灯。
平日は朝夕に君津までの通勤ライナー的な列車となり、週末に新宿~館山間の「新宿さざなみ」が2往復走ることで、内房線の観光特急としての伝統を辛うじて守っています。
新宿発の房総特急って、千葉でゴルフの大会があると、観戦にすごく使いやすいんですよね。

255系特急「新宿わかしお」

255系特急「新宿わかしお」

「新宿わかしお」は、新宿を出ますと、秋葉原、錦糸町、船橋、津田沼、千葉、蘇我、大網、茂原、上総一ノ宮、大原、御宿、勝浦に停車し、勝浦からは行川アイランドを除く各駅に停まります。

新宿始発のいいところは、何と言っても県庁所在地・千葉市の玄関、千葉駅を通ること。
特に下りの場合は、千葉駅でおよそ4分の停車時間が設定されているので、その気になれば外房線の5・6番線ホームを上がった所にある「駅弁屋 踊」に駅弁を買いに行くことも出来ます。
今回は8:54着の大原で下車、ココで販売されている週末限定の“駅弁”をゲットします。

漁師のまかない飯弁当

漁師のまかない飯弁当

大原駅で外房線と接続する「いすみ鉄道」では、週末に原則予約制で駅弁を販売しています。
予約は、乗車する週末直前の木曜13:00まで、月曜も祝日の場合は金曜13:00まで。
電話で予約(0470-82-2161、いすみ鉄道)、指定された場所で受け取ります。
今回いただいた「漁師のまかない飯弁当」(1000円)の場合は、大原駅で10:00以降の受け取り。
ただ、乗車する列車によって対応してくれる場合があるので、予約の際に乗車予定列車も、いすみ鉄道の方に一緒に伝えておくのがいいと思います。

漁師のまかない飯弁当

漁師のまかない飯弁当

いすみ鉄道の駅弁は、ちゃんと掛け紙が用意され、割り箸袋もオリジナルの物。
国鉄の雰囲気漂う気動車を運行しているいすみ鉄道の鉄道愛は、駅弁にも注がれています。
調製元は、いすみ市内の「傘屋商店」。
“ポリ茶”もセットになっているのが有難く、スグに食べる時は売店でお湯を注いでくれます。
掛け紙にも刷られている大原漁港は、千葉では有数の伊勢海老の水揚げ港として有名です。

漁師のまかない飯弁当

漁師のまかない飯弁当

メインは、外房名物、鯵の「さんが焼き」そぼろご飯。
紅しょうがはもちろん、しその風味が効いていて、食欲をそそられます。
これにサバ味噌、イカリングなど、魚介類を使ったおかずと煮物が加わり、まかない風を演出。
お好みで〆の茶漬けも推奨されており、“ひつまぶし”的な食べ方も出来そうです。
いすみ鉄道の旅ではもちろん、外房線の旅でも車窓に合う、大原らしい駅弁です。

今年(2017年)は、外房線・内房線電化&特急「わかしお」「さざなみ」45年という節目の年。
近年は高速道路の影響なども受け、“房総特急”の苦境も伝えられています。
だからこそ駅弁膝栗毛は、『がんばれ!房総特急』として応援したい!

「駅弁膝栗毛」では、今週・来週と房総特急で行けるローカル線や、早くも花の季節を迎えている早春の房総半島を巡っていきます。

(取材・文:望月崇史)

ライター望月の駅弁膝栗毛,ラジオ,ニッポン放送