実は『酉年』の酉という漢字は『鳥』という意味ではありません。【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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File:Regular Style CJKV Radical 164 (0).svg - Wikimedia Commons※この記事は2017年に書かれたものです

『酉年』の意味

この番組では毎年、新年の初めには“その年の干支の動物”のお話をしています。
今年は『酉(とり)年』ですので、今週は『鳥』のお話をしたいと思います。

十二支の全てが本来の動物を表す漢字とは違う

『酉年』の『酉』という漢字は、私達が日頃目にしている『鳥』という字とは違います。
これは『鳥』だけでなく、十二支の全ての漢字が本来の動物を表す漢字とは違っています。

十二支は動物とは関係がない

十二支の漢字は“植物の様子”を表していて、今年の干支、『酉年』の『酉(とり)』という漢字は“作物が完全に熟した状態”を表しています。
(最初の『子(ね)』は“種の中に、新しい命が萌え始めた状態”。最後の『亥(い)』は“草や木の生命力が、種の中に閉じ込められた状態”を表しています)
ところが、そのままの字では覚えにくいこともあって、分かりやすくするために、馴染みのある動物の漢字を十二支にあてはめたのだそうです。
ですので、十二支の漢字は動物とは全く関係ないものなんです。

『酉年』の『酉』は酒に関係

今年の干支の『酉』という漢字ですが、『酒』という字に関係しているそうです。
言われてみれば『酒』という字から“さんずい”を取ると、『酉』という字になります。
この『酉』という字は“お酒の壺”を描いたもので、さらに『酉年』は十二支の中で、10番目にあたります。
これを12ケ月にあてはめると10月になり、ちょうどお酒造りの季節でもあることから、『酒』という字から“さんずい”を取った『酉』という漢字が使われるようになった・・と言われています。

(2017/1/2放送分より)

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