2017開運ソング~福が来そうなおめでたいジャケット【GO!GO!ドーナツ盤ハンター】

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昨今のアナログ盤ブームで、改めて注目されているのが歌謡曲のレコード(ドーナツ盤)。
デジタル音源より音に厚みがあり、またCDでは味わえないジャケットの大きさも魅力の一つ。
あえて「当時の盤で聴きたい」と中古盤店を巡りレコードを集めている平成世代も増えているようです。
そんなアナタのためにドーナツ盤ハンター・チャッピー加藤が「ぜひ手元に置きたい一枚」をアーティスト別・ジャンル別にご紹介していきます。

明けましておめでとうございます!トランプだのなんだの、去年はいろいろありましたが、世間がどうあろうと、2017年もドーナツ盤ハンティングにいそしむ所存です。今年も本連載をどうぞよろしく。
お正月ということで、今回は特別に「福が来そうなおめでたいジャケット」という観点で、「2017開運ソング」を選んでみました。私は風水師でも何でもありませんが、部屋に飾って曲を聴けば間違いなくテンションは上がると思いますので、ぜひ中古レコード店で見掛けたらゲットしてください。

【おススメその①】・・・『ダンシング・セブンティーン』オックス(1968)

ダンシング・セブンティーン
今年は景気が良くなってほしいものですが、この曲が出た1968年はいざなぎ景気の真っ只中。「昭和元禄」と呼ばれ、世の中全体が浮かれていた時期でした。ジャケットには、そんな世相が見事に反映されています。
当時、歌謡界はGSブーム全盛期。オックスも野口ヒデト・赤松愛(写真前列の二人)の2トップを擁する人気グループサウンズでしたが、歌って踊って、ついでにファンと一緒に失神していたこういうバンドがもっと出てくることが、景気対策には重要かと思います。アベノミクスの第4の矢として政府にはぜひ検討を望みたいところです。800円前後で手に入るかと。

【おススメその②】・・・『激しい恋』西城秀樹(1974)

激しい恋

逆境に負けず運を開くには「負けないゾ!」というファイティングポーズをとることが必要です。見てください、このヒデキの「なにくそポーズ」!なんでこんなに気合が入ってるのかサッパリ分かりませんが「ヒデキも頑張ってるんだから、自分もしっかりやんないと!」という気になってきませんか?
特に恋愛運を開きたい方には、このジャケットを拝んで、やめろと言われても激しい恋を貫いていただきたいと思います。300円ぐらいで入手可能。

【おススメその③】・・・『笑って許して』和田アキ子(1970)

笑って許して

なにかとギスギスした世の中、生きていると腹の立つことも多いでしょうが、運を開くには「笑って許す」ことも大切です。そんなときにぜひ見ていただきたいのがこのジャケット。アッコさんにこのポーズで謝られたら、思わず脱力、「まあ、しゃあないか」と思うはず。(…てか、たぶん反省してないですよね、この目とか)
アッコさんのシングルはDJ間でも高い需要があり、ものによっては入手しにくいものがありますが、この曲は比較的手に入れやすいと思います。500〜800円ぐらい。

【おススメその④】・・・『まつり』北島三郎(1984)

まつり

酉年の開運ジャケット、大トリはサブちゃんしかいないでしょう。持ち馬・キタサンブラックが去年は大活躍。私も馬券で乗っかって、いい思いをさせていただきました。
有馬記念は残念でしたが、それでも2着。競馬場でご本人が何度も歌ったのがこの曲です。意外と知られていませんが、作曲の原譲二というのは、サブちゃんのペンネーム。つまりこれ、自作曲なのです。そりゃ気合が入るというもの。この曲の替え歌で「♪初売りだ〜初売りだ〜初売りだ〜」とやっていたCMもありましたが、新年の景気づけにもふさわしい曲です。この真っ赤なジャケットと精悍な顔で、ぜひあなたも運を開いてください。500円ぐらいで入手可能です。

2017年があなたにとって良い年でありますように・・・

【チャッピー加藤】1967年生まれ。構成作家。
幼少時に『ブルー・ライト・ヨコハマ』を聴いて以来、歌謡曲にどっぷりハマる。
ドーナツ盤をコツコツ買い集めているうちに、気付けば約5,000枚を収集。
ラジオ番組構成、コラム、DJ等を通じ、昭和歌謡の魅力を伝えるべく活動中。

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