ライター望月の駅弁膝栗毛

千葉駅「トンかつ弁当」(500円)~リニューアルされた千葉駅のソウルフード駅弁【ライター望月の駅弁膝栗毛】

bl161228-1(総武本線209系)

総武本線209系

久しぶりに千葉へやって来ました。
千葉始発のローカル列車の主役は「209系」電車。
元々は「京浜東北線」で活躍していた車両です。
千葉への転属に当たって、外観は青と黄色の帯に・・・。
車内は一部車両にボックスシートやトイレの設置などの改造が行われました。

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千葉駅

千葉駅は今年(2016年)11月、実に53年ぶりとなる新駅舎が開業しました。
新たな東口改札口・コンコースは、線路上空の3階へ。
従来の1階からは、千葉の玄関口らしく菜の花の見えるエスカレーターで昇ります。
合わせて、駅ビルと駅ナカを合わせた商業施設「ペリエ千葉」も順次開業。
改札内に出店した松戸の人気ラーメン店・とみ田直営「松戸富田麺業」など、オープン1カ月後も行列の出来るお店が目立ちます。

bl161228-3(千葉駅跡)

千葉駅跡

では、53年前の千葉駅はどうだったのか?
東口から千葉都市モノレールの高架下を5分あまり歩いて「千葉市民会館」の前へ。
この前に「ここに千葉駅ありき」という石碑が建っています。
合わせて当時の国鉄千葉鉄道管理局長の方の名前も刻まれています。
昭和38(1963)年まで、千葉駅は800mほど離れた今の総武本線・東千葉駅近くにあったんです。

参考:JR東日本ホームページほか

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千葉駅周辺地図

近くに建っていた千葉駅周辺の地図を見ると、千葉市民会館付近脇に線路がたくさん見えて、駅の”痕跡”が感じられます。
当時、東京方面からの列車は、千葉駅の手前で左へ大きくカーブを描き、曲がり切ったところで停車していました。
一方、房総線(現・外房線、内房線)の線路は、今と違い右にカーブを描いて千葉駅に入ってきていたため、東京から房総方面へはスイッチバックを余儀なくされていました。
このスイッチバックを解消し、合わせて駅周辺の整備を行うために、今から53年前、千葉駅は今の場所に移転しました。
千葉駅のホームが1~6番線と7~10番線の間で少し離れて「扇形」に開いた珍しい駅舎になっているのは、昔の名残という訳なんですね。

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トンかつ弁当

新たな千葉駅では、駅弁売場は改札内のNREによる「駅弁屋 踊」に集約されました。
中央改札を入ってほぼ正面、5・6番線へ下りる階段の脇に売り場があります(営業時間7:00~22:00、土休日は21:00まで)。
駅舎がリニューアルされても、この駅弁は健在でした。
株式会社リエイ 万葉軒千葉工場が手がける「トンかつ弁当」(500円)!
懐かしい雰囲気を感じさせる、豚の黄色い掛け紙が印象的です。

bl161228-6(トンかつ弁当)

トンかつ弁当

この「トンかつ弁当」、昭和40年代から千葉駅で販売されているロングセラー駅弁。
パックの廉価な容器ながら「万葉軒」のロゴが入り、ちゃんと掛け紙ととじ紐も・・・。
カツだけでなく、ごま昆布や竹の子の煮物、しば漬のささやかなおかずも入っています。
それでいて「500円」というリーズナブルな価格。
「駅弁屋 踊」になって、陳列ケースから自分で駅弁を選んで買うスタイルになったのですが、やはり売れ筋ということか、他の駅弁よりも明らかに多く搬入され並べられていました。

bl161228-7(トンかつ弁当)

トンかつ弁当

ソースたっぷりのとんかつを、ソースの染みたご飯の上に載せただけですが、小腹を満たすにはちょうどいい分量。
お好みで付け添えのソースもかけて、さらに濃いめのソース味でいただくことも出来ます。
学校帰りの学生たちに愛され、その学生たちが親となっても受け継がれている駅弁。
千葉駅を代表するB級グルメ、千葉のソウルフードと云ってもいい存在です。
千葉へ来たら、ぜひソースの匂いと共に「トンかつ弁当」という文化を味わいたいものです。

(取材・文:望月崇史)

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