おせち料理を詰める重箱。5段目は空っぽでしたか?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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今週は『重箱』のお話をしています。
今朝は『おせち料理の詰め方』です。

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おせち料理の基礎知識

おせち料理は年神様(としがみさま)にお供えして、一緒に頂きます。
お米や麦といった、主食となる5種類の穀物が新しい年も豊かに実りますように・・いわゆる『五穀豊穣』や『家内安全』、さらに『子孫繁栄』といった願いが込められていて縁起の良いたお料理です。

重箱に込められた願い

そんなおせち料理を、重箱に詰めて重ねることで“福を重ねる” “おめでたいことが重なる”という意味に繋がるとされています。

5段目は空にしておく!?

基本は『四段重ね』ですが、実際には重箱を5つ使うそうです。
どういうことかと言いますと、お料理を詰めるのは1段目から4段目までで、5段目は空っぽにしておきます。
空っぽにしておくのは“年神様から授かった福を詰める場所”とか“来年は5段目まで、一杯に詰められますように・・”という願いが込められているそうです。
地域によっては『預かり重』や『預け重』、『控えの重』として1段目から4段目までに詰め切れなかったものを、補充用として入れておくそうです。他にも、お屠蘇(とそ)の器を入れておくこともあるそうです。

お重の数え方

『五段重』の、それぞれのお重の数え方というのもありまして、上から順に『一の重』『二の重』『三の重』『与(よ)の重』『五の重』と数えるそうです。

四段目はなぜ『与(よ)の重』?

今、四段目のお重のことを『四(よん)』ではなく『与(よ)』と、ご紹介しました。
実は『与の重』には、漢数字の『四』ではなく、『与える』という字が使われています。
これは漢数字の『四』は“し”とも読めますので、それが“死ぬ”の『死』を連想させるので、縁起が悪いということで、『与える』という字が使われています。

(2016/12/28放送分より)

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