『お子様ランチ』2つの誕生秘話!【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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今週は『デパート』のお話をしています。
今朝は『デパートの大食堂』についてです。『お子様ランチ』2つの誕生秘話!【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

お子様ランチ (お好みダイニング カトレヤ|J.フロントフーズ HPより)

『お子様ランチ』はどうやって生まれた?

デパートの大食堂とは

ひと昔前、デパートは“特別な場所”で、デパートに行く時は大人も子供も、ちょっとオシャレして出掛けたものでした。
子供の頃は、屋上の遊園地で遊ぶのも楽しみでしたし、“大食堂でご飯食べて帰ろうか?”と言われた時は、大喜びした思い出、どなたにもあるんじゃないでしょうか。
ファミリーレストランやファストフード店がなかった時代。
家族揃っての外食といえば、デパートの大食堂!という方もたくさんいらっしゃいました。
ショーウインドウには、和食から洋食、中華、デザートまでたくさんの食品サンプルが並んでいました。

初めて『お子様ランチ』を出したのは…

そんなデパートの大食堂で、子供の頃に誰もが注文したのが『お子様ランチ』です。
『お子様ランチ』の誕生には、2つのストーリーがあります。

『1930年の三越』説

1つめは『三越』さんが、日本で初めて『お子様ランチ』を提供した・・というものです。
1930年(昭和5年)、日本中が不景気で暗い気分となっていた中、“子供には夢のある食事を・・”という願いを込めて『御子様洋食』というメニューを提供したそうです。

『1931年の東京・上野松坂屋』説

もう1つは『東京・上野松坂屋』さんが1931年(昭和6年)、お花見や上野動物園の帰りに、お子さん連れのお客さんでにぎわう時期に、『お子様ランチ』というメニューを提供したそうです。
さらにその翌年には、ライスの上に日の丸の旗が立ててあって、オマケが付いた“改良版”が登場しました。

このことから“日本で初めて子供向けのメニューを提供したのが三越さん”で、“『お子様ランチ』という名前で初めて提供したのは上野松坂屋さん”ということになります。

現在も『三越』さんの本店と上野松坂屋さんのレストラン(大食堂)には、『お子様ランチ』があります。

 

(2016/12/22放送分より)

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