『三越呉服店』から始まった日本のデパートの歴史【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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今週は『デパート』のお話をしています。
今朝は『日本のデパートの歴史』です。

日本のデパートの歴史

三越呉服店の『デパートメント・ストア宣言』

現在の三越

1904年(明治37年)、東京の『三越呉服店』が『デパートメント・ストア宣言』をしました。
どんな内容か?簡単に言いますと、『三越呉服店は今後、最先端の品揃えとサービスで、お客様に満足して頂ける百貨店を目指します』というものです。この『三越呉服店』が、現在の『三越』さんです。

三越の名前の由来

『三越』は漢数字の“三”に”越える”と書きます。この名前の由来ですが、江戸時代初期の1673年、三井高利(みつい・たかとし)さんという方が、江戸に『越後屋』という呉服店を開きました。
その後、場所を現在の日本橋に移し、明治時代には屋号を“三井”の名字から、『三井呉服店』に改めました。
そして1904年に“三井の三”と“越後屋の越”を取って、『三越呉服店』となって、現在の『三越』さんになりました。

三越の包装紙のロゴはあの人が書いていた!

日本のデパート初の“オリジナルの包装紙”

『三越』さんといえば“紅白の包装紙”がおなじみですが、ちゃんと名前が付いていまして、『華ひらく』というそうです。
1950年(昭和25)年から使われていて、日本のデパートでは初めての“オリジナルの包装紙”なのだそうです。
デザインをされたのは、昭和を代表する画家の猪熊弦一郎(いのくま・げんいちろう)さん。

もともとはクリスマス用

元々は“クリスマス用の包装紙”として、デザインして頂いたものでこれが好評だったので、普段も使うようになったそうです。

ロゴを書いたのはやなせたかしさん

そして!この包装紙に使われている、アルファベット表記の『Mitsukoshi』のロゴはですが、これを書いたのは『アンパンマン』の生みの親、やなせたかしサンです。実はやなせサンは当時、『三越』の宣伝部に在籍していたそうです。

参考までに・・『三越』さんですが、この番組でもご紹介しましたが“日本で初めてエスカレーター”を導入したり、“日本で初めてファッションショー”を開催しています。

(2016/12/21放送分より)

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