あなたがいない明日を、あなたがくれた強さで生きる。『マイ・ベスト・フレンド』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第106回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回の「しゃベルシネマ」は、11月18日から全国ロードショーとなる映画『マイ・ベスト・フレンド』を掘り起こします。

オンナ同士の友情を優しく力強く描いた感動作

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女性同士の友情を描いた映画…と言えば、『テルマ&ルイーズ』や『バグダッド・カフェ』『フォーエバー・フレンズ』など多々ありますが、これら名作に並ぶハートフルな女子系ムービーが誕生しました。
それが、ドリュー・バリモアとトニ・コレットのダブル主演で贈る『マイ・ベスト・フレンド』です。

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幼馴染みのジェスとミリーは、ファーストキスから初体験まで何でも打ち明け、互いのすべてを知る親友同士。大人になってそれぞれが家庭を持っても、その関係は変わらず。
仕事も順調で、お互いにパートナーを持ち、幸せな毎日を送っていた。

この友情は永遠に続くものと思っていたが、ミリーに乳がんが見つかり、同じ頃、不妊治療を続けてきたジェスに待望の妊娠が判明。
誰よりも親友のミリーと新たな生命を授かった喜びを分かち合いたいところだが、彼女の病状を考えると伝えられないジェス。
やがて相手を思いやるがために、二人の間に“言えない言葉”が増えていく…。

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不妊治療を経ての妊娠や乳がん発覚という、女性ならではの人生の局面と向き合いながら友情を育んでいくハートフル・ストーリー。
ファッションもキャラクターも個性的、圧倒的なカリスマ性で周囲を魅了するミリーに、『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット。
そんな彼女を大らかな優しさで包むジェスに、『チャーリーズ・エンジェル』のドリュー・バリモア。
初共演とは思えないほど息の合った演技で、観る者を魅了します。

また、脚本は自らが乳がんを経験した自身の体験を盛り込んだ、モーウェナ・バンクス。
監督は『トワイライト~初恋~』が大ヒットを記録したキャサリン・ハードウィックと、製作サイドでも女性が大活躍。
オンナ同士の友情を、優しくも力強く描き出しています。

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心から語り合い通じ合える“パートナー”は、人生の宝。
それは同性の友人はもちろん、“人生の伴侶”にも当てはまるコト。
典型的なガールズムービーであると同時に、彼女たちを支える旦那サンたちがステキなのも、本作の魅力。
涙、涙の感動作なのに決して湿っぽくはならない、笑顔と涙があふれる一作です。

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マイ・ベスト・フレンド
2016年11月18日からTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
監督:キャサリン・ハードウィック
出演:トニ・コレット、ドリュー・バリモア、ドミニク・クーパー、パディ・コンシダイン
©2015 S FILMS(MYA) LIMITED
公式サイト http://mybestfriend.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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