ケーブルカーで入る四国随一の秘湯「祖谷温泉」~徳島駅「特撰阿波地鶏弁当」(1,029円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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絶景!土讃線秘境トロッコ」号で降り立った土讃線・大歩危駅は無人駅。
でも、大歩危駅には「駅長」がいるんです。

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妖怪駅長の「児啼爺(こなきじじい)」。
実はこの辺り、古くから妖怪伝説が伝わる地域。
今では「妖怪」による町おこしが行われています。
駅員さんはいませんが、日中は地元の観光ボランティアの方が観光案内などをされています。
この妖怪駅長と一緒に記念撮影を手伝ってくれることも・・・。

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そんな大歩危駅前にある、昔ながらのよろず屋さんが「歩危(ぼけ)マート」。
地元の方には「ボケマ」と呼ばれて愛されているそう・・・。
どうでもいいコトですが「ボケマ」のアクセントは「ボ」にくるとのこと。
この「ボケマ」名物といえば!

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「ぼけあげ」です。
大きな大きな油揚げのようなもので、お店の人気No.1の人気オリジナル商品なんだそう。
普段は駅舎よりの「歩危マート」のスーパーのほうで販売されています。

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道を挟んだ反対側には「歩危マート2号店」があって食事処になっています。
もちろん、この「ぼけあげ」をいただくことが出来ます。(300円)
アツアツの「ぼけあげ」におろしとねぎをのせ、醤油とゆずをかけていただけば、もうたまらない!!
他に「祖谷そば」「うどん」「祖谷どうふ」「歩危祖谷汁」などをいただくことも出来ます。
四国ですが、祖谷周辺は「そば文化」エリアなんですよね。

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そんな大歩危駅前から目指したいのは、四国が誇る秘湯「祖谷(いや)温泉」!
和の宿ホテル祖谷温泉」へは、大歩危駅から送迎バスで30分ほど。
宿泊前日までの要予約で「16:10」に迎えに来ていただくことが出来ます。(朝は宿を9:50発)
このほか、阿波池田発の「四国交通」の路線バス「出合経由かずら橋」行でもアクセス可能。(1日3往復)
コチラは県道32号のとても狭い道路を大きなバスが走る雰囲気がよく、路線バス旅好きにはたまらない路線です。

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祖谷温泉の名物といえば、なんと言ってもケーブルカーで行く露天風呂!
ロビー脇にあるケーブルカー乗り場から、およそ5分かけて谷底に湧くお湯を目指します。
係員の方の指示を受けて、一番先頭に座ったお客さんがボタンを押すと発車。
ちなみに風呂まで5分、乗降1分、上がるのに5分、乗降1分と計算すれば、1度乗り遅れると次は12分後。
およそ12分間隔で運行されていると考えると、風呂もちょうどいいタイミングで上がれることも・・・。

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渓流の音に誘われて風呂へ足を運べば、フワッとした硫黄の香りと共に豪快にお湯が注がれる露天風呂が現れました。
38℃、成分総計290mg/kgのアルカリ性単純温泉は、火山のない四国では貴重なかけ流し。
アルカリ性ならではのトロ~りとした人肌のお湯に浸かれば、思わず1時間近くウトウト・・・。
ふと気が付いて目が覚めると、お湯の気泡がビッチリ体に付いて、体が真っ白になっているのも祖谷温泉ならではです。
部屋のリニューアルも進み、料理も年々進化している「和の宿ホテル祖谷温泉」。
日帰りでも入れますが、出来るコトなら泊まって癒されたい宿です。
(露天風呂の画像提供「和の宿ホテル祖谷温泉」。一般客は撮影禁止です)

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ちなみに、この祖谷温泉から近いのが有名な「祖谷の小便小僧」。
祖谷街道(現・県道32号)沿いで最も難所にあるといわれています。
その昔、この街道を通った人が岩の上で度胸試しをしたことに由来しているとか。
祖谷温泉からはバス停1つ分、歩いて行けない距離ではありませんが民家はありません。

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さて、徳島の駅弁は県庁所在地の「徳島駅」のみ販売があります。
祖谷・大歩危エリアから徳島方面へは、土讃線・阿波池田駅で徳島線の特急「剣山(つるぎさん)」に乗り換え。
キハ185系の「剣山」は、阿波池田~徳島間を1時間10分あまりで走破します。
なお大歩危(高知)~徳島間の特急列車は、阿波池田駅で改札を出なければ、通しの特急料金となるので少しお得。
週末を中心に元グリーン車の車両を改装した「ゆうゆうアンパンマンカー(指定席)」も連結される列車もあり、家族連れでも楽しめる列車です。

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徳島駅弁の代表格はヨシダが調製している「特撰阿波地鶏弁当」。

阿波地鶏弁当」は、この幕の内タイプと、鶏めしメインな廉価版の2種類があります。
徳島駅の駅弁は2000代初頭、一時無くなってしまったこともありましたが、この駅弁と共に復活。
徳島駅改札外、および改札内のキヨスクで販売があります。
週末などの繁忙期は、昼過ぎに完売してしまっていることもあるのでご注意!

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阿波の地鶏といえば、なんと言っても「阿波尾鶏」!
徳島県内で古くから飼育していた赤笹系軍鶏とブロイラー系の鶏を交雑させて作り出した肉用鶏で、すでに25年以上の歴史があります。
さらに最近はだいぶ認知度の上がってきた徳島のご当地食材「フィッシュカツ」も2切れ。
また徳島名産「蓮根」のはさみ揚げも入っていてご当地らしさも満点。
鳴門金時のサツマイモでスイーツ代わりに〆て、たっぷり徳島を満喫できる駅弁です。

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日本で唯一「電車」のない県として知られる「徳島」。
架線は無くても美しい河川「吉野川」と共に、いっぱいの自然を感じられる徳島の鉄道旅です。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。