身のまわりの自然をじっくり観察するトコロジストとは? 【本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ】

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こんにちは本仮屋ユイカです。毎日を楽しく過ごすための秘訣やヒントをお伝えしていく笑顔のココロエ。
本日は注目ワードや雑学を紹介するココロエ版「は・び・ふ・へ・ほ」です。

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行楽の秋、ちょっと足を延ばして旅行に出かける人、家の近くをゆっくりと散策する人。それぞれの秋を楽しんでいるかと思いますが、今日は家の近くがキーワードです。
学ぶのは「トコロジスト」。トコロジストとは、「トコロ」は場所、「ジスト」は専門家を意味する造語です。つまり、トコロジストとは、その場所の専門家のこと。
これは平塚市博物館の館長も務めた、神奈川大学の浜口哲一教授が生前に提唱したもので、虫や鳥、野草などの特定分野の専門家に対し、その場所に生息する生き物や地域の地理、歴史、文化、風土など、広い分野に知識・興味がある人のことを指すそうです。
醍醐味はというと、一つの場所を継続して見ることの価値にあり、トコロジストの視点を持つと四季の移り変わりにも敏感になり、地域を大切に思い、近隣の自然を守ることにも大いに役立つと言います。
また、その場所を深く知るトコロジストは地域活性化においても重要な存在に。そんなトコロジストになるためには試験や資格はないものの、7年前から養成講座が始まり、認知度も高まりつつあるようです。

城山トコロジストの会

(左)谷戸緑地巣箱マップ2015/(右)はっぱ図鑑① (城山トコロジストの会HPより

<ユイカの感想>

まず、今日の感想を「は・び・ふ・へ・ほ」で言うと、「ふむ、ふむ、ふむ」。

これ、いいですよね。私もお散歩はするほうですが、視野が狭いのでいろいろなものを見られていませんね。ココロエのスタッフの一人に毎朝散歩して「こんな鳥がいた」「こんなところに亀が」と写真を撮っているという人がいて、先ほども写真を見せていただきましたが、楽しいですよね。私もトコロジストデビューしたいなと思っちゃいました。
今住んでいる場所のこと、あまり知らないですね。ダメですね、きちんと自分の住んでいる地域のことを知らないと。
現在、MCをやらせていただいている「あらすじ名作劇場」というBS番組の中で、文豪が住んでいた住居跡や通っていた学校の跡に行くのですが、何も残っていないわけですよ。そこには看板が立っているだけです。
でも、その看板に書かれているものを読んでいくと、看板も奥が深い! 「そういう由来があったのか」「本人だけではなくて彼もここにきたのか」というような発見が多くあります。
最近ではプライベートでも看板があるとつい、立ち止まって見入ってしまいます。私にもトコロジストとしての資質が少しはあるのかもしれません。
今日はトコロジストについて学びました。

(2016/11/8放送分より)

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『太田胃散プレゼンツ 本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』
(月)~(金) ニッポン放送15:36~ ABCラジオ14:54~

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