流れ者のアウトローにトム・クルーズが再び挑む!『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』 【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第97回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回の「しゃベルシネマ」は、トム・クルーズが放つサスペンスアクション『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』を掘り起こします。

泥臭ければ泥臭いほどイイ!トム・クルーズが演じる新たなヒーロー像

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たったひとり、街から街へと放浪の旅を続ける、元アメリカ軍エリート秘密捜査官、ジャック・リーチャー。
ある日、ケンカ騒ぎに巻き込まれ保安官に連行されそうになったリーチャーは、この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気付く。

元同僚で軍の指揮官であるターナー少佐を尋ねると、彼女はスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。
ターナーを救い出して共に事態の真相を追ううち、軍内部に不穏な動きのあることをつかむ…。

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本作はトム・クルーズが元米軍秘密捜査官にして流れ者のジャック・リーチャーを演じた映画『アウトロー』の続編となる、サスペンスアクション。
元同僚にかけられたスパイの嫌疑を晴らそうとするリーチャーの奮闘を描いています。
監督には、トム・クルーズとは『ラストサムライ』でもタッグを組んだ名匠エドワード・ズウィック。
脇を固めるのは『アベンジャーズ』のコビー・スマルダース、TVドラマシリーズ「HEROES」のダニカ・ヤロシュ、TVドラマシリーズ「プリズン・ブレイク」のロバート・ネッパーと、実力派キャストがズラリ。

「法が裁かなくても、この俺が裁く」の言葉どおり、自らの信念を貫き、拳ひとつで次々と敵を倒していくジャック・リーチャー。
現在54歳にしてますますパワフル!
トム・クルーズの魅力が詰まった作品となっています。

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いまやハリウッドの代名詞的存在、トム・クルーズ。
親日家としても有名で、プレミアイベントでのていねいなファンサービスにも定評があります。
そんなトム・クルーズの代表作と言えば、やはり『ミッション:インポッシブル』(通称MI:)シリーズでしょう。
不可能と思われるようなミッションに挑み、生身の激しいアクションを披露する同シリーズは、世界中で大人気。

この『ジャック・リーチャー』シリーズは、『MI:』シリーズの対局にあるアクション映画とも呼べるのではないでしょうか。
超人的な身体能力を活かしたスチリッシュなアクションを展開するのが『MI:』シリーズならば、『ジャック・リーチャー』シリーズは、派手さはないながらも観るもを釘付けにする泥臭いアクションが魅力。
3DやCG技術を駆使した作品が席巻する時代に、映画が本来持つアナログ感があふれていて、往年のハードボイルド作品に通じるものを感じます。

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今作では、アクションシーンが前作以上に華やかになった印象を受けますが、それでもそこはかとなく“泥臭さ”を残しているのは嬉しいトコロ。
ジャック・リーチャーの物語が『MI:』シリーズに負けないアクションシリーズに成長してくれることを、期待するばかりです。

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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
2016年11月11日から全国ロードショー
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダース、ダニカ・ヤロシュ、ロバート・ネッパー ほか
公式サイト:http://www.outlaw-movie.jp/
©2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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