「絶景!土讃線秘境トロッコ」の旅(その2・絶景編)~高松駅「丸亀名物 骨付鳥弁当」(1,350円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

bl160415-1

香川県の琴平~徳島県の大歩危(おおぼけ)間を結ぶ観光列車「絶景!土讃線秘境トロッコ」号。
下り列車は、土讃線と徳島線の乗換駅・阿波池田駅で11:03~26まで「23分」の小休止。
この間に特急列車を先に通したり、すれ違いを行います。
ちなみに阿波池田駅は、徳島県三好市池田町「サラダ」という地名の場所にあります。
池田周辺は、珍しいカタカナ地名の多いエリアでもあります。

bl160415-2

絶景!土讃線秘境トロッコ」号は、定刻通り阿波池田駅を発車。
職員の皆さんの見送りを受けて、ゆっくりと走りだしました。
いよいよココからは、大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の「絶景」エリアへと入っていきます。、

bl160415-3

四国三郎・吉野川にかかる鉄橋をゆっくりと渡って「大歩危・小歩危」へ。
「大歩危・小歩危」は、吉野川におよそ8キロにわたって続く渓谷。
険しい四国山地を横切るように流れる吉野川の激流が、彫刻のような美しい景観を作り上げてきました。
名前の由来は諸説ありますが、一説には「大股で歩くと危ないから大歩危、小股で歩いても危ないから小歩危」というものも・・・。
でも、なかなか「おおぼけ・こぼけ」とは読めないですよね。

bl160415-4

阿波池田方面から来ると左手に見えてくる絶景は、下流にある「小歩危」。
絶景!土讃線秘境トロッコ」号も、スピードを落としゆっくり走ります。
全国トップクラスの激流と評される「小歩危」は、世界有数の「ラフティング」の名所でもあります。
トロッコの車窓からもゴムボートで下ってくる様子が見えました。

bl160415-5

第2吉野川橋梁を境に「大歩危」へと入っていきます。
特急ではあっという間に渡ってしまう鉄橋をゆっくりと楽しめるのは有難い限り。
ココから下流が「小歩危」、上流が「大歩危」となります。
「大歩危・小歩危」ではしばしば斜めに傾斜している岩が見られますが、面白いのは「大歩危」と「小歩危」で岩の向きが逆になっていること。
このあたりの詳しいお話は「大歩危峡遊覧船」に乗ると船頭さんが教えてくれるハズ。

bl160415-6

そんな遊覧船の発着場所には、春~初夏だけの「こいのぼり」が・・・。
訪れた日はあまり風が無く、だら~んとした感じでしたが、風があればもっと美しい景色が観られることでしょう。
ココまではトロッコの終点・大歩危駅から歩いて25分ほど、駅待ちのタクシーなら5分程度で来ることが出来ます。
ちなみに「大歩危峡」は、その間近に見える美しい岩やV字の谷の様子から日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所なんだそう。
このため2014年から15年にかけて、国の天然記念物や名勝に指定されました。

bl160415-7

オープンエアのトロッコ車両で”ちょっと寒い”という人にもピッタリな駅弁といえば、高松駅弁の「丸亀名物 骨付鳥弁当」(1,350円)。
去年(2015年)4月18日、丸亀城の築城「418年」に合わせて登場した新作駅弁で、発売開始からちょうど1年を迎えました。
「骨付鳥」は香川県丸亀市が発祥とされる名物料理で、開発に当たっては、地元商工会議所などで構成される「丸亀とっとの会」が監修を務めています。
この駅弁もステーションクリエイト東四国が、岡山の三好野本店に製造を委託して販売しています。
高松駅では朝から、車内販売の基地がある丸亀駅のキヨスクでは朝10時から販売が行われています。

bl160415-8

ひもを引っ張ることで温まる、いわゆる「加熱式駅弁」。
平らな所でひもを引き抜いて、5~6分待つとちょうどいい温かさでいただくことが出来ます。
JR予讃線・丸亀駅近くには「骨付鳥」の専門店もありますが、なかなか途中下車は難しいもの。
そんな時は日中の松山行特急「しおかぜ」、高知行特急「南風」、丸亀~観音寺・琴平間で行われる車内販売で購入することも可能です。
今回は、前回紹介の「あなご飯」同様、「サンライズ瀬戸」の高松停車中に購入しておきました。

bl160415-9

温まったところでふたを外すと、湯気&香ばしい匂いを共に、ドーンと鶏肉が登場!
丸亀の「骨付鳥」とは、鶏の骨付きもも肉を、ニンニクなどが効いたスパイスで味付けして、丸々1本焼き上げたものです。
かぶりつけばジュワ~ッと肉汁が溢れる、肉好きにはたまらないご当地グルメ。
メインの骨付鳥(若どり)のほかとり飯、とり皮ポン酢和え(青ネギ添え)、ボイルキャベツ(カレー風味)、鶏油(チーユ)が入っています。

bl160415-10

丸亀名物 骨付鳥弁当」はお好みで「鶏油(チーユ)」をかけていただきます。
鉄道車両の先頭で運転士さんの動きや前面展望を見ることを「かぶりつき」といいますが、この駅弁も本来の意味で「かぶりつき」駅弁。
油でたっぷりになった鶏肉に、口の周りが汚れることを気にしないで、思い切り「かぶりつき」たいものです。
もちろん、そんな食べ方に配慮して紙ナプキンが多めに入っているのも嬉しいところ。
かぶりついているうちに、体のほうがポカポカしてきそうなパワフルな駅弁です。

bl160415-11

正午過ぎ「絶景!土讃線秘境トロッコ」号は、終点の「大歩危駅」に到着。
乗務員の方に記念の写真を撮っていただいて、トロッコの旅はおしまいとなりました。
特急で40分のところを「2時間」かけて景色を楽しむのんびり旅は、気が付けばあっという間。
しかも来年にはこの区間に新しい観光列車「四国まんなか千年ものがたり」のデビューが予定されています。
これから注目度アップ間違いなしと言っていい「土讃線」の旅です。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。