消しゴムはゴム製ではない!?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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『消しゴムについて』

コロンブスが西インド諸島を訪れた時、原住民の方々がゴムで出来たボールで遊んでいるのを目撃しました。
そして『ゴム』という存在を教えてもらい、帰国後に伝えたことでヨーロッパ中にゴムのことが広まっていきましたが、当初はどのように使ったイイのか?分からなかったそうです。

18世紀の後半に"酸素の発見"で知られるイギリスの化学者・プリーストリーがゴムを使って、鉛筆の字が消せることを発見しました。
やがてゴムは"字を消すための道具"としても利用されるようになりました。

ゴムの木から採った樹液を乾燥させて固めたものを『消しゴム』として使っていたそうです。
そのゴムで"ゴシゴシとこすって"字を消していましたが、この"ゴシゴシとこする"という動作から、プリーストリーはこのゴムに『rubber(こするもの)』という名前を付けました。
辞書で『rubber』を調べると、『ゴム』とか『消しゴム』とあります。

消しゴムが誕生するまでは、パンの切れ端を使って鉛筆の字をゴシゴシと消していたそうです。
消しゴムが誕生してからは改良が加えられて、現在の消しゴムが出来ました。

最近では、プラスチック製の消しゴムが主流になっています。
ゴムよりもプラスチックを使うことで、匂いや色を付けるのが簡単に出来て便利だそうです。
"ゴム製じゃないのに、消しゴムと呼ぶのはおかしいのでは?"そんな声もあって『プラスチック字消し』と呼ばれています。
実はこの『プラスチック字消し』を世界で初めて発明したのは日本の『シード(SEED)』さんで、1958年(昭和33年)のことです。

この『シード』さんは1989年には、こちらも世界初の『修正テープ』を発明しています。

 

(4/5放送分より)

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