マイアミマーリンズ・イチロー外野手(42歳)スポーツ人間模様

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イチローが今季3打席目で、初ヒット。
それもショート内野安打で存在をアピールしました。
ところが、「あれはアウト。こういうこともある。
ヒットがアウトになったことも何回もある」とクールに話していました。

ただ、驚きを隠せなかったのは、米国人の担当記者たち。
「すごいな。イチローは、やっぱりすごい」
「だって、考えてみてごらん。彼の年齢を。42才だろう。信じられない」
改めて最敬礼。

米国人記者の間で、話題になっているのは、イチローの変わらない体形だそうです。
「メジャーでプレーするようになってから、体重が1ポンド増えただけ、といっていた。これこそが奇跡だと思う」
1ポンドは、約453グラムです。
イチローが7年連続パ・リーグ首位打者のタイトルをひっさげ、ポスティングシステムで、マリナーズへ入団したのは2000年のオフでした。
01年はメジャー新人最多安打の242本をマーク。
10シーズン連続で打率3割、200安打を達成しています。
そうした積み重ねが、メジャー通算2936安打に。

歴代34位で並んでいた、現在チームの打撃コーチをつとめるバリー・ボンズを超えました。

で、3,000本安打を目指しているわけですが、さっそく、球団の公式ツイッターでは、イチロー3,000という3,000本安打を目指すハッシュタグが出現。

しかし、イチローは開幕前、メジャー3,000本安打について質問を受けた際も「雲にさわることができますか。それを聞かれるようなもの」とそっけない答えでした。
というのも、自身の置かれた環境をしっかりと把握しているからに違いありません。
昨年に続いて、外野の4番手という状況は変化なし。
要は、レギュラーの誰かが故障などのアクシデントがなければ、出番は代打など極端に限定されてしまいます。
地元紙の記者は、「記録達成には、260打席は必要だろう」と、実に冷ややかな見方をしていました。

そうはいっても、イチローにもプライドがある。
いつ声がかかってもいいように、しっかりと準備を行っています。
試合後には、使用したスパイクを磨き、グラブにオイルを塗る。「あしたへの始まりの儀式」だそう。
日本同様、メジャーでも今季は、40代の選手が大幅に減りました。
去年の11人から、6人に。その内、2人は日本人というのが本当にうれしい。
レッドソックスの上原も41歳です。

長い間、一線で活躍するには見えないところで努力を惜しまない。
そうした姿を知っているからこそ、マーリンズのフロントも終身雇用を約束しているのでしょう。

イチローは「よく楽しんでプレーしている、野球は楽しいと話している選手もいるけど、そんなやつは、ろくなものではない。プロは、エゴのかたまりでなければ」が持論で
「今はリーダーを必要としないチームが強い。発言はするけど、行動が伴わない人があまりに多くなった。
これは日本もアメリカも同じです」と語っています。

やっぱりイチローはすごい選手。果たしてあと何年現役でプレーするのでしょう?

(原文)青木政司

4月14日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」