やじうま好奇心

流しのブルペンキャッチャー安倍昌彦に聴く!2016ドラフトの星は? 【ひでたけのやじうま好奇心】

20(木)にプロ野球のドラフト会議が開催されます。
そこで、けさは、ドラフト候補の投手の剛速球を実際にキャッチャーミットで受けて、「野球人(やきゅうじん)」という本を執筆する「流しのブルペンキャッチャー」こと、スポーツライターの安倍昌彦さんにお話を伺いました。

IMG_2428(w680)

花巻東の時の大谷翔平投手のボールも受けているんですよね。

安倍)2回受けました。

やっぱりモノが違いますか?

安倍)スピードも素晴らしかったんですけども、僕がびっくりしたのは彼のスライダーだったんです。真横に吹っ飛んで行くようなスライダーだったですから。あとになって聴いたんですが、プロのキャッチャーの方でも「反射神経のMAX、限界でようやく捕れるようなボール」だそうです。素晴らしいピッチャーですね。

今までの沢山受けて来たピッチャーの中で、飛び抜けて、素質・才能を感じた人?

安倍)大谷翔平投手もそうですが、やっぱり僕はジャイアンツの菅野投手。東海大学の時の。

あと、きのう(10/13)ちょうど受けたんですけど、創価大学の田中正義(せいぎ)投手。※186cmの右投手。MAX156キロの右投手。
今年のドラフトの目玉と言われているピッチャーです。肩が春先ちょっと痛めまして、今回復途上というか、もう大分よくなっています。本人はもう「完調した」と言ってましたけどね。
試合を控えていたという事で、20球しか受けていないのですが、僕のカラダがガタガタです。

ミットで感じる感触というのは?大谷翔平、菅野、田中正義と3人挙げましたが、誰が一番凄かったですか?

安倍)その3人でと言われたら、創価大の田中正義です。一番ストレートが「強かった」。普通なら、アウトローのボールを受けると、ストライクゾーンにクッと、ミットを戻せるんですが、田中正義のボールは受けた瞬間にミットを持って行かれます。

早稲田大学で活躍された安倍さんが!?

安倍)野球の硬式ボールじゃなくて、鉛を投げているような感じでしたね。

今まで何人くらい受けられたんですか?

安倍)220人を超えました。そのうち、8割近くがプロに入団しています。

自分のミットで得た感触と、プロに入った後の成績と比べると、どのくらい当たるんですか?

安倍)そうですね。8割から9割くらいは。自信が出てきましたね。全力投球受けますとね、そのピッチャーのボールの威力も分かるんですけど、その向こう側に見えるピッチャーの性格。内面の強さ、ズルさ、勝負に必要な能力が透けて見えてくるんですよ。

球は語るんですね。他に安倍さんのイチオシは?

安倍)明治大学の柳裕也(やなぎ・ゆうや)投手。高嶋さんの後輩ですよね。

私も、神宮球場で2回くらい見ました。横浜高校出身ですよね。

安倍)はい。先程の田中正義投手が「スゴいピッチャー」。柳投手は「いいピッチャー」ですね。※180cm。140キロ後半のストレートと大きなカーブが特徴の右投手。

どういうところが「いいピッチャー」なんですか?

安倍)「バッターが2回勝負しなくちゃいけないピッチャー」なんです。まず、ピッチャーが投げる前の「駆け引き」。そして、ピッチャーが投げて来た後の「ボールの球威」と勝負しなきゃいけない。

なかなか賢いピッチャーなんですね?

安倍)そうなんです。投げる間も5秒で投げたり、2秒で投げたり、7秒で投げたり、そういうバッターの息づかいを見ながら、タイミングを外そう外そうとするんですよ。

気がつきませんでした。

安倍)僕は指名が重複するかもしれないと思っています。

柳裕也投手。明治大学ですね。

安倍)カーブも素晴らしい。

もう1人挙げるとしたら?

安倍)高校生では、大阪の履正社のサウスポー、寺島成輝(てらしま・なるき)投手。※身長183cm。MAX150キロの左投手。
このピッチャーの隠し持っているものに魅力があるんです。普通のピッチャーなら甲子園で自分の持ち球全部投げるんですが、寺島の場合は投げないで持って帰った変化球が何種類もあるんです。
じゃあ、何でそんな事をするかと言いますと、その先プロで勝負する時の為に隠している可能性があります。そう考えると、非常にしたたかな内面を持ったピッチャー。

大人びた投手で、やみくもに全力で投げないという事ですか?

安倍)無駄な力を使わないので、長いイニングを投げる事が出来るんです。逆にプロの方が不安に思うのは「今100を出せない投手がプロに入って100出せるか?」という事。

肩も使い減っていないのは魅力ですね。

安倍)そうですね。

しかし、今年は球団が誰を穫るとか、選手がどこに行きたいとか聞こえてきませんね?なぜですか?

安倍)創価大の田中正義投手の肩の調子が大丈夫なのか、見極められないと各球団1位を決める事が出来ないんです。

安倍さん執筆の本「野球人」を見ながら、20日のドラフトを楽しむ事にしましょう。

野球人vol.10

ニッポン放送では20(木)夕方5時から「ショウアップナイタースペシャル2016 ドラフト会議」を生中継でお届けします。

radiko_time_1022

10月14日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.