新行市佳のパラスポヒーロー列伝

もう1つのラグビー世界一決定戦!車椅子ラグビーワールドチャレンジ2019

ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。
今回は、まもなく日本で国際大会が開催される車椅子ラグビーについて特集します。

ラグビーワールドカップ2019日本大会、皆さん楽しんでいますか?
先日は強豪のアイルランド相手に日本代表が劇的な勝利を挙げ、日本中が歓喜に沸きました!
ニッポン放送の近く有楽町駅前にはファンゾーンが設けられ、巨大スクリーンの前には大きな人だかりができていてこちらも大盛況です。連日熱戦が繰り広げられていますが・・テレビやラジオ中継、パブリックビューイングと楽しみ方は様々ですよね。
ラグビーワールドカップは11月2日まで開催されますが、この期間中、実は車椅子ラグビーの国際大会も開かれるんです。
今月10月16日(水)~20日(日)にかけて車椅子ラグビーの世界ランキング上位8か国が火花を散らす「車椅子ラグビーワールドチャレンジ2019」(https://wwrc2019.jp/)が東京体育館で開催されます。
車椅子ラグビーは、日本代表が昨年の世界選手権で優勝し、東京パラリンピックでも金メダルが期待されている競技の一つです。先月9月6日~9日に韓国・江陵アリーナで行われたアジアオセアニアゾーンチャンピオンシップ(通称:AOC )(https://www.iwrf.com/?page=iwrf_news&id=815)では、予選は1位通過でしたが、決勝でオーストラリアに57-55で敗れ、準優勝という結果になりました。
世界選手権で金メダルを獲得してから追われる立場にもなってきた車椅子ラグビー日本代表。AOC前8月19日~23日にかけてナショナルトレーニングセンターでの強化合宿内で行われた、車椅子ラグビー日本代表キャプテンの池透暢選手と池崎大輔選手の囲み取材の模様をお伝えします。

左から池透暢選手、池崎大輔選手

【遠征の結果 ライバルチームの現状】
5月18日~27日にアメリカ遠征を行い、22日~25日にかけてはアメリカ、オーストラリア、イギリス、日本の4カ国で試合を行いました。(フォーネーションズ:https://www.lakeshore.org/activity/sports-recreation/tournaments/2019-four-nations-wheelchair-rugby-invitational/
予選は4チームとも3勝3敗で並び、3位決定戦でオーストラリアに勝利して銅メダルという結果。(予選 アメリカ戦:2敗、オーストラリア戦:1勝1敗、イギリス戦:2勝)
この遠征から見えた世界の強豪の現状についてキャプテンの池透暢選手が語りました。

池透暢キャプテン)
「相性があるなと。アメリカに勝つためのラインナップ(コート上4人の選手の組み合わせ)は出していない中で、最後までしっかり戦えたし、勝ちをもぎ取る直前までいったので合格点かと思います。イギリスが今後の脅威だと思っています。イギリスに0.5点の女性選手が入ったことで、3、2.5、2.5、0のラインナップができました。この組み合わせの3、2.5、2.5の選手はスピードも経験値もトップクラスの選手なんですね。この3人がいるラインナップは日本にとって脅威になる。アメリカはそのイギリスに勝てていません。オーストラリアは2点のディフェンスの車椅子に乗った選手が出てきて、体幹機能がありアグレッシブに車椅子のコントロールもでき、パワーもある。ディフェンスの経験値を上げればかなりの脅威になる選手です。」

車椅子ラグビーは障害の程度によって0.5~3.5までのクラス分けがされており、障害の程度が軽い選手ほど持ち点の数字が大きくなり、コート上4人の持ち点を合わせて8.0点以内にしなくてはいけないというルールがあります。また女子選手がコート上の4人に含まれる場合は、1人あたり0.5点の追加ポイントが許されています。
イギリスの脅威のラインナップは女子選手が一人加わっていることで、8.5点以内で選手を組み合わせることが可能になり、よってトップクラスの3人を揃えたラインナップが出来上がったということです。どの国も日本対策が進めてきていることが伺えました。
「車椅子ラグビーワールドチャレンジ2019」でプールAの日本は、予選で10月18日にイギリスと対戦します。

【ナショナルトレーニングセンターの拡充棟について】
この取材が行われた期間中、車椅子ラグビー日本代表はナショナルトレーニングセンターに新たに6月末に作られた拡充棟で強化合宿を行いました。(7月中旬頃から運用開始)
ナショナルトレーニングセンターというと、これまで数々のオリンピアン・メダリストを輩出してきた施設ですが、そこにパラアスリートが練習できる施設ができたというのは画期的なことです。オリンピックだけではなく、パラリンピックも合わせて日本を盛り上げていこうという機運を感じます。その拡充棟の使い心地についても伺いました。

池崎大輔選手)
「バリアフリーで動線もトイレも広く、車椅子ユ-ザーでも使いやすい作りになっていますよね。こういう環境でできるとことは幸せなことですが、結果を残さなくてはいけないというプレッシーもあります。こういうのを作って頂いて一歩進んできているなっていうのを感じながらも、自分たちは結果を出すだけって思います。」
普段は壁を車椅子で擦らないように気を遣うことも多いそうですが、そういったストレスもなく快適な施設になっています。

【「車椅子ラグビーワールドチャレンジ2019」に向けての抱負】
池透暢選手)
「国内で行われる国際大会で、ホームの中で力を出すということの準備が必要だなって思っています。パラリンピックでもこの競技を応援したいなと思ってもらいたいですし、ファンを増やして認知度を上げて、観客が満員の状態でパラリンピックを迎えたいです。」

池崎大輔選手)
「自分たちの世界選手権からの進化と、お客さんの盛り上がりがどれだけあるのかという部分ですごく試される大会だと思います。一番は結果を出すこと、その姿を沢山の人に見てもらって魅力を伝えることが自分たちの使命かなと思っています。」

いよいよ今月16日~20日にかけて東京体育館で開催される「車椅子ラグビーワールドチャレンジ2019」(https://wwrc2019.jp/
ラグビー日本代表はもちろん、車椅子ラグビー日本代表にもエールを送りましょう!

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第24回】

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