しゃベルシネマ

西島秀俊 × 西田敏行、社会貢献型ヤクザが学校を再建する???

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第697回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、9月27日に公開された『任侠学園』を掘り起こします。

“全員悪人”ならぬ、“全員善人”?! これが、噂の“世直し”エンタテインメント!

困っている人が見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザの阿岐本組。社会貢献に目がない組長が、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまうので、ナンバー2の日村誠司はいつも振り回されてばかり。

そんな彼らが協力することになったのが、何と、経営不振に陥った高校の建て直し。学校には嫌な思い出しかなく気が進まない日村だったが、親分の言うことは絶対! 子分たちを連れて、仕方なく学園へ。

そこで彼らを待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだった…。

社会奉仕をモットーとする“地元密着型ヤクザ”たちが私立高校や出版社、病院など、行く先々で経営再建を試みる、今野敏の大人気小説「任侠」シリーズを映画化。

真面目過ぎるがゆえ空回りしながらも、世のため人のために走り回る彼らの姿に思わず笑顔がこぼれる、人情コメディ映画が誕生しました。

様々な厄介ごとに巻き込まれながらも高校の建て直しに奔走する兄貴分・日村誠司役に、西島秀俊。世直し大好きの組長・阿岐本役に西田敏行。2人の丁々発止なやり取りが小気味よく、作品全体を盛り立てています。

そんな日村と組長を取り巻く、阿岐本組の組員に伊藤淳史、池田鉄洋、佐野和真、前田航基。事なかれ主義の忖度校長に生瀬勝久、学校一の問題児に葵わかなと、個性的な面々が集結。

さらに中尾彬、光石研、白竜といった“任侠モノ”というジャンルには欠かせない(?!)俳優たちも登場。それぞれが役にハマっており、パワー全開のキャスト陣による演技バトルは必見ですよ。

笑い、人情、友情などの要素がバランスよく盛り込まれており、万人受けするのも本作のいいところ。エンドロールで西田敏行が歌う「また逢う日まで」が、これまたいい味を出していて、最後までほっこりさせてくれます。

笑えてちょっぴり泣ける、“世直し”エンタテインメントです。

『任侠学園』

2019年9月27日(金)から全国ロードショー
監督:木村ひさし
原作:今野敏 「任俠学園」(中公文庫)
脚本:酒井雅秋
音楽:末廣健一郎
主題歌:「ツギハギカラフル」東京スカパラダイスオーケストラ
出演:西島秀俊、西田敏行、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、池田鉄洋、佐野和真、前田航基、戸田昌宏、猪野学、加治将樹、川島潤哉、福山翔大、高木ブー、佐藤蛾次郎、桜井日奈子、白竜、光石研、中尾彬(特別出演)、生瀬勝久
(C)今野 敏/(C)2019 映画「任俠学園」製作委員会
公式サイト https://ninkyo-gakuen.jp/


八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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