「夢は世界で勝つこと。東京オリンピックで金メダルを獲ります」 女子ゴルフ・畑岡奈紗(17歳) スポーツ人間模様

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畑岡奈紗

プロ転向を表明した畑岡奈紗選手、(左)中嶋常幸プロ=10日午後港区 写真:共同通信イメージズ

17歳271日。日本女子ツアー史上最年少プロが誕生しました。

並みの17歳ではありません。先日の優勝を決めた日本女子オープンでの最終18番での下りのパット、ものすごく度胸がいい。

昨日10日、都内で行われたプロ転向会見で畑岡選手はこう言いました。
「今日からプロとして活動させていただきます。ここからがスタート。頑張ります。今日という日を迎えられたのは、ここにいらっしゃる皆さまのおかげです。どうぞよろしくお願いいたします」。

まさに、シンデレラです。畑岡からの申請を受けて、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、10日付で承認。TPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン)単年登録の資格を取得して、1年間のツアー出場権を得ることになりました。プロになれば、何が違うといえば、やはり賞金を獲得できることが一番でしょう。賞金女王になれば、昨年のイボミのように、2億円を超えるケースもあります。

仮に畑岡がプロであれば、ここ2週間で3,000万円を超える賞金と、さまざまな副賞を手にしていたことになります。
さらに錦織圭さんなどのように、賞金額よりも多いCM等のスポンサー契約でさらに稼ぐことになるでしょう。

しかしながら、畑岡選手は金に換算するような狭い了見でプロになるわけではありません。
「夢は世界で勝つこと。東京オリンピックで金メダルを獲ります」と宣言。具体的に、「2年以内にアメリカツアーで優勝して、5年以内に(世界4大)メジャーに勝てるようになりたいです」と言い切りました。

その準備として渡米し、米ツアーの2次予選会を受験。日本ツアーでのプロデビュー戦は、11月11日に開幕する伊藤園レディスあたりと予想されます。ただし、来季からの目標は、あくまでも米ツアーに参戦してビッグタイトルを獲得すること。

宮里藍選手や横峯さくら選手などが米ツアーに参戦していますが、ここのところは芳しくない成績です。新しい17歳の畑岡選手の登場はアメリカでもフレッシュな話題になることでしょう。

彼女の口から「疲れた」などという言葉は聞いたことがない、それどころか、雨の中のプレーを、
「最近、晴れていると、左上に見える自分の影が気になります。テークバックで何となくクラブが、フラットに上げているように見える。だから、影がない雨の日のプレーは嫌いではありません」
とコメント。ベテランプロでも、なかなかこれほどの感想をいうことはない、頭が下がる思いだと取材記者たちも驚いています。

日本女子オープン制覇が、単なる勢いの勝利でなかったことは周囲も認めています。

来年が楽しみな17歳です。

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10月11日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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