茨城県・日立市が、40年以上ランドセルを支給している理由とは?

ニッポン放送「週刊!なるほど!ニッポン」(8月4日放送)では、「40年以上続く、茨城県日立市のランドセル支給制度! そのこだわりとは!?」というトピックスを紹介した。

かつては「秋ごろがピーク」と言われていたランドセル商戦。いまでは4月の新年度に切り替わったタイミングで、来年入学する子どものランドセル選びは始まっているという。そういった活動のことを「ラン活」と呼び、メーカーによっては150種類・50色のなかから選べるものもある。職人のこだわりで作られた、高品質で高価なランドセルも人気が高い。

茨城県日立市は、ある意味そんな「ランドセル争奪戦」とは無縁の試みをしている。何と40年以上も、新小学1年生にランドセルを贈呈する取り組みを続けているのだという。

その取り組みがどういったものなのか、日立市教育委員会 学務課長・中島修さんに、立川晴の輔が話を伺った。

 

晴の輔:中島さんは日立のご出身なのですか?

中島:日立生まれ、日立育ちになります。しかし残念ながら私の世代は、ランドセルのプレゼントはありませんでした。

晴の輔:その後に始まったのですか?

中島:はい。いまから45年前の1975年(昭和50年)は、日本中が第一次オイルショックで騒いでいた時代でした。物価上昇もありました。そこで日立市としては、市民の方に「何かサービスができないか?」ということで、小学校に入学される保護者の方への経済的負担軽減、お子様への入学祝い、この2つの意味を込めて『ランドセル贈呈』を始めました。

日立市報(昭和50年2月20日)

晴の輔:親御さんは子育てという、経済的負担を背負っていたわけですからね。

中島:そうですね。いままでに贈呈したランドセルの総数は、10万個を超えたと聞いております。

晴の輔:日立市の、ランドセルに対してのこだわりはあるのでしょうか?

中島:色は黒と赤の2種類あり、男女を問わずどちらかを選択することができます。いままでに2回の大きなモデルチェンジをしまして、現在は3代目となります。教科書がA4版になったことを受け、大きくなった教科書が入るようにサイズを拡大し、耐久性のある生地への変更も行いました。特長としては、丈夫で軽量であり、メンテナンスも無料ということが挙げられるかと思います。例えば金具が外れたり、チャックが壊れたりした場合にも、無料で修理できます。それと、お子さんの体が大きくなり、サイズがきつくなった場合のベルト延長のサービスも、すべて6年間無料で承っております。

晴の輔:6年間の無料保証付きみたいなものですよね。いま、画像を見させていただいているのですが、デザインが変わっていますよね? 上がファスナーになっています。

中島:上を開けると中身がすぐに取り出し可能で、子どもたちが使いやすい形になっています。

晴の輔:これは日立市民の方以外でも、欲しいという声があるのでは?

中島:おかげさまで、日立市以外からも毎年問い合わせがあります。在庫状況にもよりますが、基本的には購入が可能です。

晴の輔:日立ブランドのランドセルですね! 今後の展望などはありますか?

中島:来年(2020年)度から小学校のランドセルに加え、中学校へ入学する生徒の皆さんへ、「スクールカバン」を無償で贈呈することを予定しております。

晴の輔:日立市民は、小学校6年間・中学校3年間の9年間、市からプレゼントされるカバンで学校に行けるということですね。

中島:子どもは地域の宝ですので、日立市全体で子どもたちを見守って、育てて行きたいと思います。

晴の輔:丈夫で軽量とのことですが、どれくらいのものなのでしょうか?

中島:市販のランドセルの重さは1キログラム前後が一般的かと思いますが、日立市が贈呈しているものは、その半分程度の約550グラムです。使用する子どもたちへの身体的負担を、少しでも軽減できるようになっております。

晴の輔:かなりこだわりのあるランドセルですね。他に、こだわりのポイントはありますか?

中島:実は、昨年(2018年)度にマイナーチェンジをしたところです。いま、子供たちはランドセルに防犯ブザーをつけているのですが、いままではランドセルの側面にしか取り付けることができなかったものを、少しでも子どもたちが使いやすいようにと、肩のベルトにも取り付けられるようにしています。

晴の輔:時代に合わせているのですね。日立市からのPRはありますか?

中島:日立市では、『教育は日立市で』をスローガンに、地域の宝である子どもたちと保護者の方々のために、さまざまな取り組みを進めています。ぜひ、今後も日立市の取り組みに注目していただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

晴の輔:日立市に引っ越ししてください! という感じですね。魅力ある街ですからね。

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