本心ではない「わかる!」は共感にならない~“アドラー心理学”の提唱

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『男女のすれ違い』の原因の1つとして、“何か問題が起きたとき、男性は『解決』を求めているのに対して、女性は『共感』を求めている。その違いによるもの”という説が一般的に伝えられています。

そこから、“男性は女性からの相談や話に対して、仮に意見が違っていたとしても、共感して受け止めてあげることが第一で、無理に解決する必要はありません”という説も伝えられています。

そんななか、オーストリアの精神科医で心理学者でもあるアルフレッド・アドラーさんは、『本心ではない「わかる!」は共感にならない』と指摘しています。

アドラーさんは『アドラー心理学』という、『個人心理学』を提唱された方で、数多くの方々に影響を与えています。いわゆる“『自己啓発』の父”とされる方でもあります。

アドラーさんによると、例えば同じ職場の女性の方が男性に向けて、自分の上司の仕事のやり方について、グチや不満を述べたとします。それに対して男性の方が、その上司の仕事のやり方を特におかしいと思わないのであれば、無理に「それ、わかるよ」と返さなくてもいい…ということです。

自分と明らかに意見が違うと感じた場合、相手の方のグチや不満に対して、否定も肯定もしない。「そうか、上司の仕事のやり方がおかしいと思っているんだね」と、相手の感情に沿って繰り返して行く。これが“共感を伝える聞き方”だそうです。

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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