あおり運転~防止するには厳罰化と適切な教育が必要

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月22日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。茨城県で発生したあおり運転殴打事件について解説した。

あおり運転~防止するには厳罰化と適切な教育が必要

【常磐道あおり運転】東住吉署を出る容疑者を乗せた捜査車両=2019年8月18日、東住吉署 写真提供:産経新聞社

あおり運転殴打事件

茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、傷害容疑で逮捕された大阪市の会社役員・宮崎文夫容疑者が「力を込めて殴った。やり過ぎたと反省している」と供述していることが、21日の捜査関係者への取材でわかった。犯人隠避容疑等で逮捕された喜本奈津子容疑者は事件当時同乗。「殴ったのは見ている」と話している。

飯田)茨城県警によると、適正な車間距離を保っていない場合に適用される道交法違反の摘発件数が、去年(2018年)1年間で前年の3.4倍の130件に上っているということです。

鈴木)あおり運転とは何かという定義をきちんとつけて、法律化して厳罰化する段階に来ていると思います。車間距離を詰めることが増えているということですが、潜在的にはもっと数が多いだろうし、1歩間違えれば、というケースも山ほどあると思います。あおり運転はいろいろな原因が考えられるのだけれど、ある種の社会事象として確立されて来た感じがします。現状の法律で言うと、車間距離や追い越し車線の問題を組み合わせて適用するしかないのですよ。危険運転の改正がありましたが、なかなか適用するのは難しい。今回の事件も、どの罰則をどう組み合わせて課すかということになって、実はたいしたことにはなりません。

飯田)実刑で何年も、ということにはならない。

県警がヘリコプターからの監視を行っている地域もある

鈴木)執行猶予が付くのではないかとか、「そういう事件ですか?」という感じではないですか。抑止力という意味ではいろいろな県警がやっていますが、ヘリコプターを使って空から監視するという方法は効果的だと思います。空からだと、運転している人はなかなかわからないですよね。空から見てこれはあおり運転だということになれば、地上に連絡してパトカーで止めるわけです。これはヘリなので、お金や手間がかかるのだけれど、常に空から見ているということはかなりの抑止力になります。こういうことも、県警ごとにやっているけれど、予算化するなりすべきだと思います。

あおり運転~防止するには厳罰化と適切な教育が必要

教育の場で教える

鈴木)報道で宮崎容疑者の人となりが出ていますが、社会問題として、教育も必要かと思います。運転免許を取るときに教習所で……いまはやっていますけれどね。あおり運転がなぜいけないのかということを、教育の場で教える。極端に言えば、学校教育でやってもいいでしょう。これは公共性や社会性の問題でもあります。

あおり運転~防止するには厳罰化と適切な教育が必要

感情コントロールを教育する場が必要

飯田)いただいたツイッターでは、「アンガーマネジメント、感情のコントロールを教えたり、自分がどういう感情なのかを分析するやり方を教えることが必要なのではないか」という指摘もあります。

鈴木)それをどこでやるのかということになりますが、免許証更新などのときに…。

飯田)1時間くらいビデオを見ますからね。

鈴木)あのなかに、感情をコントロールするという項目が入ってもいいかもしれません。

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