深まる日韓対立~文在寅政権が日本を叩く国内事情

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月7日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。深まる日韓対立の背景について解説した。

「約束を守って欲しい」安倍総理が韓国との関係に言及

安倍総理大臣は6日、広島市で行われた記者会見で韓国との関係について、「国と国との関係の根本に関わる約束をまずはきちんと守って欲しい」と話した。今後の対応については、「国際法に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めて行く」としている。

飯田)日韓関係に関して記者から出た質問に、総理が答えたと。輸出優遇国であるグループA(旧ホワイト国)から韓国を除外する閣議決定をしてから、このことに言及したのは初めてということです。

佐々木)日本人から見ると、「韓国の考えていることはわけがわからん」と思っている人が圧倒的に多いです。今朝もツイッターのトレンドを見ていたら、「韓国 嫌い」というものがたくさんあります。

飯田)「#嫌いです韓国」と「#好きです韓国」が、トレンドの上位に挙がっています。

朝鮮戦争60周年で朝鮮戦争に国連軍として参加して戦死した各国の兵士に感謝する演説を行う朴槿恵(朴槿恵-Wikipediaより)

韓国政治は「積弊清算」型~日本と違う政治観

佐々木)何とも言えない感じなのですけれど、基本、韓国政権が何なのかと言うと、毎回政権交代をするために前大統領が逮捕されたり、暗殺されたり、自殺したりするではないですか。いまの文在寅政権もそうですが、前政権に対する革命であるという考え方なのですよね。だから文在寅政権も積弊清算、保守政権で積み重なった悪いことを清算しようという、これを積弊清算と言います。そうすると、継続性よりも改めることの方が大事だという考え方なのです。日本からすると、継続性は大事だろうと思いますよね。

飯田)政権が代わっても、そうですよね。

佐々木)そこの考え方が違います。そもそも、韓国の民主主義は元から街頭運動ですよね。デモなどで政権を倒して、我々の政治を取り戻すのだと。それで一掃するのだという考え方がすごく強い。日本人はどちらかと言うと、過去に60年安保、70年安保とあったけれど、街頭運動よりも選挙などの制度によって、少しずつ動かして行くという傾向が強いのです。その考え方が日韓で全然違います。ただ、デモだけで政治を動かして行くのもやり過ぎだなと思うのだけれど、日本人は日本人であまりにも制度に期待し過ぎというか、選挙さえやっていれば民主主義を実現しているのだ、という考え方もやり過ぎだと思います。本当は選挙もあって、街頭運動もある両輪で政治が動いて行くのが中庸的な捉え方ではないかと思うのですけれどね。

20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)出席のため、関西空港に到着した韓国の文在寅大統領。右は金正淑夫人=2019年6月27日午後、関西国際空港 写真提供:産経新聞社

日本叩きも、国内向けの政治方針

飯田)韓国政治が専門の、同志社大学の浅羽教授がウェブ上でインタビューに答えていました。確かにいまの文在寅政権は、反日保守派に対して反対の政権であって、直接日本と対峙するというよりは、韓国内保守派叩きの延長のネタとして、日本が非常に大きくあるのだと。

佐々木)要するに、国外に目が向いているわけではなくて、あくまで国内向けということですよね。これは、中国もそうですよね。日本叩きを一時期していて、いまはアメリカと対立しているのだけれど、あれは本当にアメリカや日本が憎いのではなくて、国内の政治の均衡を保つためにやっているという。ある種、大陸的な国の発想なのかもしれません。国内に目が向きやすいという。

飯田)それによって、求心力を得る。

羽田空港に到着した韓国国会議員団。手前中央は団長を務める徐清源氏=2019年7月31日午前、東京都大田区 写真提供:産経新聞社

東アジアで孤立しつつある日本

佐々木)日本などは、昔から海洋国家対大陸国家のような対立の仕方をして来ました。日本やイギリス、アメリカは海洋国家なので、他国のことを伺いながら政治を動かして行くということを中心にやっています。朝鮮半島や中国大陸は、その辺りが違いますね。

飯田)そうすると、こちらとしても安全保障でやっているのだから、当然降りることはできないし。

佐々木)そうなのですよね。ここで日本が、今回のホワイト国や徴用工問題も含めてですが、折れる理由が何もない。そうなると、ただ冷え切って行くだけになりますね。冷え切って行くと、文在寅さんが本当に言ったのかはわからないけれど、北朝鮮と経済協力をすると。

飯田)協力して日本を追い抜かす、というものですね。

佐々木)そんなことを言ったら、ますます輸出できなくなりますよね。そうなれば韓国、北朝鮮、中国、ロシアという連合にだんだんとなって行き、日本はますます東アジアで孤立します。どうやって生き延びて行けばいいのか。

飯田)海洋国家と大陸国家がぶつかり合うという形になるかもしれませんね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
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