パラリンピック前に覚えておきたい「パラ陸上」のクラス分け

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ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。今回は、「パラ陸上」のクラス分けについて特集します。

東京オリンピックまで1年を切りました!
ちょうど1年前の7月24日には各地でイベントが開催され、様々なオリンピック競技を広めるべく取り組みも活発になってきていますね。
8月25日は、東京パラリンピックまでちょうど1年になります。
この連載が東京パラリンピックの観戦ガイド的な助けになれば良いなぁ…と思っています。
今回はパラ陸上についてお伝えします。
パラリンピック前に覚えておきたい「パラ陸上」のクラス分けまず、パラ陸上は障害の種類や程度によってクラス分けがされており、その種類やクラスによっては義手や義足、車椅子を使って競技します。
障害の種別としては、視覚障害、知的障害、脳性まひ(車椅子)、脳性まひ(立位)、低身長症、下肢切断、上肢切断、脳性まひ以外の車いすなどがあります。そして、そこからさらに障害の程度によってクラス分けが行われます。
パラリンピック前に覚えておきたい「パラ陸上」のクラス分け道具を使用する選手は、そのスポーツギアと一体となって競技できるかがカギになってきます。例えば、義足を使用する選手の場合、陸上の競技用の義足は板バネのようになっており、反発する力があるために歩くことすら最初は難しいそうです。
パラリンピック前に覚えておきたい「パラ陸上」のクラス分け健足と比べると切断面より上の部分の筋肉のみで義足を動かすわけですから、残された筋肉で義足を運び、健足とバランスをとって走らなくてはいけません。「走る」という動作一つにとてつもない技術が必要なんですね。
パラリンピック前に覚えておきたい「パラ陸上」のクラス分け義足や車椅子レーサーはマシンとしての美しさもあり、身体と一体化して競い合う選手の姿は本当に格好良いです。
視覚障害の選手はガイドランナーと一緒に並走するのですが、歩幅を合わせたり、コースについての情報伝達など阿吽の呼吸で競技を行うので、チーム力が試される場面もあります。(幅跳びのときはコーラーと呼ばれる先導役の手拍子や声を頼りに跳躍します!)
パラ陸上やパラ水泳はクラス分けが細かいこともあり、分かりづらいと感じる方もいらっしゃるかと思います。一方で障害の程度やクラスにごとに見どころがあり、そこが魅力でもあります。
自身が持つ身体の機能を最大限に活かして競い合っている姿を生で観戦してみませんか?

《お知らせ》
新行市佳アナウンサーが「丸の内パラスポーツの日」に登場します!
ニッポン放送「ニッポンチャレンジドアスリート」の公開収録でMCを務めます。
■日時:2019年8月12日(月・祝) 12時30分~
■会場:東京・丸の内 丸ビル1階マルキューブ
豪華アスリートゲストも出演予定。観覧無料。

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第18回】

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