やじうま好奇心

川村湊教授に聞く「村上春樹はノーベル賞をとれるのか?」 【ひでたけのやじうま好奇心】

70ce4e20f1f090d38b05804ad5194159_s(w680)

ノーベル賞ウィークに突入。気になるのは、そうです「村上春樹」さんですよね。
毎回本命と言われるのに何故ダメなのか?私も素人ながら、色々考えましたがわからない。
そしたらちょうど、こういう本が、いまベストセラーになってるんです。光文社新書から出ています『村上春樹はノーベル賞をとれるのか?』。
村上春樹はノーベル賞を取れるのか?

きょうは、この本を書かれた文芸評論家で法政大学国際文化学部教授の川村湊さんをスタジオにお招きしました。
川村先生!ノーベル文学賞、毎年誰が受賞するか予想あたるんですか?

川村)当たりません。ただ統計的な意味で、今回は英語だろうとか、ドイツ語からだろうとか、そういう“大枠”は解りますね。

今回、アジア(村上春樹)に風は、吹いているんですか?

川村)今年は吹いてないと思います。

あっさりおっしゃいますね(笑)。この本の中にも書かれていますが、ノーベル文学賞を受賞できないジャンルというのが、あるそうですね。

川村)エンターテイメント。ミステリー。SF。ファンタジーは今まで受賞していません。また政治的に極端に偏ったものは、とっていませんね。

村上春樹さんは、どの辺が獲れない理由なんですか?惜敗なんですか?完敗なんですか?

川村)全然わからないんです。50年後に選考の経過が発表されることになっています。

選ぶ人、おじいさんおばあさんが多いんですか?かなり大勢で選ぶそうですね。

川村)候補者選びには大勢の人がかかわりますが、最終的には18人で決めます。文芸評論家もいれば、作家もいます。その人達は、お年寄りだけということではないと思いますよ。

最後にズバリ、今年、村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞する確率は?

川村)50%ぐらいですかね。ただ、あまり競馬の勝ち負けのように受賞する、しない、それだけではまずいだろうと思います。私は本の中で、ノーベル賞受賞者だけではなく、受賞できなかった優秀な作家、世界文学を語る上で重要なフランツ・カフカ、ジェイムズ・ジョイス、マルセル・プルースト、この3人がノーベル文学賞受賞していません。そういった経緯なども、この機会に是非、知ってほしいです。

川村湊
1951 年、北海道網走市生まれ。
法政大学法学部を卒業ののち、韓国・東亜大学校助教授などを経て、法政大学国際文化学部教授。
著書に、『川村湊自撰集(全5 巻)』(作品社)のほか、『君よ観るや南の島』(春秋社)、『戦争の谺』(白水社)、『闇の摩多羅神』(河出書房新社)などがある。
『補陀落』で伊藤整文学賞、『牛頭天王と蘇民将来伝説』で読売文学賞を受賞。
日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本近代文学館理事を歴任。

10月3日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.