外国人によって再び注目が集まった白馬

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、白馬観光開発株式会社取締役の和田寛が出演。白馬のリゾート開発をするようになった経緯について語った。

黒木)今週のゲストは白馬観光開発株式会社取締役の和田寛さんです。どちらのお生まれでいらっしゃいますか?

和田)私は東京生まれで、千葉や東京で育ちました。

黒木)都心で。

和田)白馬に引っ越すまで、都内か千葉県にしか住んだことがありませんでした。

黒木)そこから白馬のリゾート開発には、どう結びついたのですか?

和田)親父がスキーや山登りが好きで、よく連れて行ってくれたので、その影響で私も好きでした。大学を出るときに、仕事を何にしようかなと考えた際、日本の田舎を元気にする仕事をやりたいと思ったのです。それで公務員試験を受けて、農林水産省に官僚として入りました。

黒木)それで農林水産省に入られたのですね。

和田)8年ほど働いていたのですが、もう少し現場に近い仕事もやりたいと思うようになって来たのですね。自分がやったことが周りの人の生活を良くしたとか、田舎を元気にしたということを、もう少しダイレクトに感じられる仕事をやりたいと、8年経ったころに思い始めました。

黒木)その8年間はどのような仕事をされていたのですか?

和田)法律の事務官として入ったので、法律を直したり、かなりテクニカルな仕事が多くありました。

黒木)自然に関する仕事とは違う?

和田)実際やっている仕事は書類上のものであったり、国会議員の先生にご説明に行くというようなものが多く、直接的に自然や農業に触れることはなかったですね。農業の世界に関わらず、自然に関するビジネスを良くするという仕事をきちんと勉強するべきだと思いまして、役所を離れて、外資系のコンサルティングファームに入りました。

黒木)でもキャリアを捨てるということは、それなりの覚悟が必要ですよね。

和田)当時は、人のために役立っているという実感があまりありませんでした。それであれば、当時30歳ですし、若いので1回挑戦してみようかなと思ったのです。

黒木)コンサルティングに行かれたのですね。

和田)そこで7年間働きました。少し勉強をするつもりだったので、2~3年で辞めて、また田舎の世界に帰って行けばいいかなと思っていたのですが、一方で、目の前のお客さんのビジネスをよくするというお仕事をさせてもらって、実際に結果が出たりすると非常に面白くて、長くなってしまいました。

黒木)そこから白馬とどう結びつくのですか?

和田)コンサルティングファームだと、逆に田舎や自然を相手にできるような仕事はほぼありませんでした。自分としては自然や田舎を元気にする仕事がやりたくて、最初は官僚の道を選びました。それをやるにはビジネスをもっと知るべきだと思い、コンサルティングファームに入ったのですが、今度は自然や田舎ということが切り離される。どうすればいいのかずっと悩みながら、スキー場を回ったり山を登ったりしているなかで、「白馬ってすごいな」と思う瞬間がいくつもあって、「いつかいいタイミングがあれば仕事をしてみたいな」と思うようになって来ました。

黒木)白馬の様子を見て、ここを活性化したいと思われたのですか?

和田)そうですね。日本国内のスキー、スノーボードのピークは、90年代前半のオリンピック直前くらいです。私がコンサルティングファームに行ったのが2010年前後、市場としては落ち込んでいる時期でした。ただ一方で、2000年後半くらいから2010年前後は外国人のお客様が、日本の雪はすごい、日本の山はすごいと注目して、北海道のニセコ地域にやって来たのです。その次に白馬が注目されるようになって、徐々に外国人が増え始めていたタイミングでした。まだまだ伸びるチャンスがあると思っていました。

黒木)それで白馬に目をつけたということになるのですね。

和田)そうですね、白馬に惚れ込んでしまったのですね。

外国人によって再び注目が集まった白馬
和田寛 / 白馬観光開発株式会社・代表取締役

■1976年生まれ。
■東京大学法学部を卒業後、農林水産省に入省。
■アメリカの大学でMBAを取得し、世界的コンサルティングファーム、「ベイン・アンド・カンパニー」に転職。
■2014年、「白馬観光開発」の親会社である「日本スキー場開発」に入社。
■2017年より白馬観光開発株式会社の代表に就任。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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