しゃベルシネマ

新海誠監督、全世界が待ち望んだ最新作

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第655回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、7月19日から公開の『天気の子』を掘り起こします。

“天気”を操る少女と家出少年の恋物語

『君の名は。』でセンセーションを巻き起こした新海誠監督。全世界が待ち望んでいた最新作は『天気の子』。

天候の調和が狂って行く時代に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた、世界の秘密についての物語です。


高校1年生の夏、離島から家出して東京へとやって来た少年、森嶋帆高。しかし生活はすぐに困窮し、就いた職業は怪しげなオカルト雑誌のライターだった。

彼の今後を暗示するかのように、連日降り続く雨。そんな都会の片隅で、帆高はひとりの少女と出会う。ある事情を抱え、弟とふたりでたくましく暮らす陽菜には、祈るだけで空を晴れにできるという不思議な能力があった…。


主人公の帆高役、そしてヒロインの陽菜役を演じるのは、2000人を超えるオーディションのなかから選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜。雲の間から差し込む眩しい太陽の光のような輝きを秘めた2人。その初々しい魅力で、作品に新たな息吹を与えています。さらに本田翼、平泉成、倍賞千恵子、小栗旬など豪華キャストが脇を固めているのも見逃せません。

そして、新海誠監督作品と言えば、RADWIMPS。今作でも劇中すべての音楽を担当しています。RADWIMPSの持つ多種多様な音楽性と新海誠監督の詩的な世界観が起こす化学反応に、カタルシスを覚えることでしょう。


青空か曇天かだけで気分が何となく浮き沈みしたり、気圧のちょっとした変化で精神的に影響を受けたり、晴れすぎても雨が続きすぎても、人々は少なからず“空模様”による影響を受けています。

こうして考えてみると「天気」とは、大いなる自然現象であると同時に、私たちひとりひとりに深く関わる不可思議なもの。空を晴れさせることができる陽菜の“祈り”は、現代の閉塞感を象徴しているかのような曇天に差し込む“一筋の光”なのかもしれません。


『天気の子』

2019年7月19日(金)から全国東宝系にて公開
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬
(c)2019「天気の子」製作委員会
公式サイト https://www.tenkinoko.com/


八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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