悪化する日韓関係~懸念される東京オリンピックへの影響

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月11日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。悪化する日韓関係のなか、関係を改善するためには何をすべきかについて持論を展開した。

WTO会合で韓国が輸出規制を非難、日本は反論

韓国政府は9日、ジュネーブで行われた世界貿易機関(WTO)の物品貿易理事会で、日本政府による半導体材料の輸出規制強化について貿易をゆがめる措置だと強く非難し撤回を求めた。これに対し日本側はWTO協定と完全に一致していると反論している。

新行)韓国の成允模(ソンユンモ)産業通商資源大臣は輸出規制強化を巡って、12日の午後に東京で日本側と協議する方向で調整していることも明らかにしています。

鈴木)WTOで韓国が訴えて来たのですが、日本は反論した。WTOの取り決めに反するのか。僕はその違法性、韓国側の理屈は通らないのではないかと思います。この問題について、僕なりの視点で考えたいと思います。いままでも日韓関係はいろいろありました。戦争以降、日韓関係は難しいものがあった。関係の改善については前に進み、また何かで後退するということを繰り返して来た。そのなかで、もめたときに政府同士、国同士はけんかをしても必ずそれをうまくまとめるために、機能していたことが3つあるのです。

これまで日韓関係を改善して来た3つの機能~議員外交、民間の経済交流、スポーツ・文化

鈴木)1つ目は、議員外交。政府同士でいろいろとやっていても、議員が中心となって議員外交という自由な立場で、韓国と日本のお互いの国会議員で下地を作り、うまくバランスをとって行く、というものが1つ。

2つ目は民間の経済団体による民間の経済交流。政治同士がけんかをしていても、そこでうまく話をする。

3つ目はスポーツ・文化です。文化とは、例えば韓流のドラマや映画、音楽。日本のものは韓国では規制されて、音楽を聴けなかったりもしたけれども。あとはスポーツです。

機能していない日韓間の議員外交

鈴木)こういったもので、二重外交と言うと言葉は悪く聞こえてしまうのですが、すごく意味があって国同士、政府同士がけんかをしていても、そういうところでうまくつなぐ。そしていつか糸口がつかめて来る。そういったバランスがあったのですが、今回はこの後ろ3つがダメなのですね。特に議員外交が機能しなくなった。日本側にも韓国と一生懸命何か行おうという議員が昔はたくさんいたのだけれども、いまの若い議員は、外交ならば韓国よりもアメリカや中国、インドなどを向く議員が増えている。韓国もそうです。韓国では昔の国会議員は日本語が話せた。それくらい関係が深かったのですが、いまは韓国でも世代交代をして、日本に対しての理解がそれほどない。そういった意味で議員外交が機能していないということは、一連の徴用工、慰安婦などをはじめ、ここまでこじれて来た背景にあると思います。

これはいろいろな評価がある議員ですが、山本一太さん。彼は個人的に韓国に熱心でした。彼は歌う国会議員とも呼ばれて、自分で歌も出したのですが、議員外交をしながら韓国でも歌を歌い、文化も一緒に行う。それがきっかで何かがすごく進んだかどうかは別としても、そういう議員がいたのですよ。僕は議員外交のあまさが、この問題をこじらせている原因の1つだと思います。ですから各政党でいまからでも遅くないので、議員外交を行うことが必要です。

20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)出席のため、関西空港に到着した韓国の文在寅大統領。右は金正淑夫人=2019年6月27日午後、関西国際空港 写真提供:産経新聞社

朝鮮半島の東京オリンピック・ボイコットの可能性も

鈴木)あともう1つ。外務省のOBの方が言っていましたが、韓国の問題がこじれて来ると、あまり想像されていないのですが、オリンピックに影響するのではないかということです。オリンピックのボイコットなどということを言い出しかねない。韓国だけではなく、南北統一の合同チームで北朝鮮と組んでいますよね。

新行)平昌オリンピックのときは、そうでしたね。

鈴木)ということは、アジアであるオリンピックなのに、朝鮮半島が参加する、しないというもめごとになって来る可能性もあります。外務省のOBはそう言っています。

G20大阪サミット・インテックス大阪雑感。会場内では準備が着々と進んでいた=2019年6月27日午前9時6分、大阪市住之江区 写真提供:産経新聞社

G20で首脳会談をすれば一旦、ブレーキをかけられたかもしれない

鈴木)ならば日本は弱腰で行えばいいのかと言うと、そうではありません。ですがそういうことも含めて、この交渉はかなり複雑に難しくなっている。だからこそ僕は思うのです。この前のG20で、こういうときこそ首脳会談を行えばよかったのになと。30分でもいいのです。結論は出ませんよ。しかし最悪の状態に一旦ブレーキをかけることが、もしかしたらできたかもしれません。ですが日本も、韓国に譲るべきものは譲るけれども、したたかに行わなければいけないところは行わなければならないということですからね。この問題は非常に複雑です。ですが1つの取っ掛かりとしては、議員外交の部分から行くということがあるのではないかなと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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