名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

近鉄23000系電車・特急「伊勢志摩ライナー」、近鉄名古屋線・伏屋~戸田間

名古屋から伊勢・鳥羽を経由して賢島を目指す、近鉄特急「伊勢志摩ライナー」。
近鉄名古屋~宇治山田間は80分あまり、賢島までは2時間あまりの旅となります。
「伊勢志摩ライナー」は平成6(1994)年に運行を開始し、平成24(2012)年には伊勢神宮式年遷宮を前に大きくリニューアルされ、赤色の編成と黄色の編成の2タイプとなりました。
伊勢志摩エリアを巡るときは、近鉄特急にも乗れる「まわりゃんせ」がお得ですよね。

(参考)近畿日本鉄道・平成24(2012)年6月15日分ニュースリリース

名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

海女の玉手箱

近鉄の駅売店は大手コンビニの店舗(近鉄エキファミ)となっていますが、近鉄名古屋駅の改札内には、コンビニ店舗の一角に、名古屋駅弁の販売ゾーンが設けられています。
伊勢志摩を目指すときにピッタリなのが、「松浦商店」の「海女の玉手箱」(1350円)。
5年前の平成26(2014)年7月に発売された駅弁で、三重県鳥羽市の三世代海女として知られる中川静香さんとコラボレーションして誕生しました。
長い歴史を持つ海女さんの伝統文化を守るべく、「1人でも多くの方に海女さんを知ってもらいたい」思いで作ったと言います。

名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

海女の玉手箱

【おしながき】
(一の重)
・三重県産タコと三重県産ワカメの酢の物
・海老アボガド
・アスパラと三重県産牡蠣のベーコン巻き串
・三重県産あおさ入りはんぺんの生姜醤油煮
・あかもく(海藻)の佃煮
・ほたて煮のいくらのせ
・伊勢茶プリン
・蒟蒻餅
(二の重)
・三世代海女が獲ったひじきご飯
・秋刀魚の押し寿司
・寿美子おばあちゃんの得意な煮炊きもの
(紅葉南瓜・松茸里芋・ごぼう・竹の子・椎茸・花人参)
・玉子巻き
・ガリ

名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

海女の玉手箱

三重県産海鮮系食材とハート形の容器がたっぷり使われた女子力ならぬ“海女力”満開の二段重ね駅弁です。
ご飯はひじきご飯と秋刀魚寿司の2種類、おかずは少量ずつたくさんの種類が楽しめます。
掛け紙の裏に、丁寧な解説イラストがあるので見ながらいただくのがお薦め。
ちなみに、真珠をイメージしたというデザートの蒟蒻餅は、抹茶・いちご・はっさくの3種類の餡があり、どの餡に当たるかは開けてからのお楽しみ…という遊び心もあふれた駅弁です。

名古屋駅「海女の玉手箱」(1350円)~伊勢・鳥羽・志摩の海を思い浮かべていただきたい“海女さん”駅弁

キハ75形気動車・快速「みえ」、関西本線・八田~春田間

「海女の玉手箱」は、もちろんJR名古屋駅のグランドキヨスクなどでも販売されています。
JRの伊勢・鳥羽へのアクセス列車は、毎時1本運行されている快速「みえ」。
乗車券のみで特別料金不要、確実に座りたい場合は520円の追加で指定席にできます。
青空フリーパス」(2570円)が使える週末の日帰りなら、かなりお得に利用することが可能。
お好みに合わせ、様々なルートで伊勢・鳥羽・志摩の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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