中国がアメリカの要求を飲めない2つの理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月19日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。長引く米中貿易摩擦の今後について解説した。

G20に合わせ米中首脳会談を開催へ

アメリカのトランプ大統領は6月18日、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、来週末に開催されるG20首脳会議に合わせて米中首脳会談を行うと表明した。米中首脳会談は去年(2018年)12月以来となる。

飯田)6月28日、29日に大阪で開催されるG20の首脳会議に合わせてということで、その前に貿易についての協議も再開させるという話も出て来ています。

習近平との米中首脳会談(2017年4月7日)(ドナルド・トランプ – Wikipediaより)

米中関係は80年代の日米貿易摩擦と同じ

佐々木)構造としては80年代の日米貿易摩擦とまったく同じです。あの頃のアメリカは自動車や牛肉、オレンジなどを売りたいのに日本は非関税障壁を作っていた。一方で日本は、アメリカに半導体などを輸出しまくっているという不均衡を何とかしようと、貿易摩擦が起きた。当時、アメリカが通商法301条、スーパー301条を発行させて、日本はそれを飲んで構造改革せざるを得なくなった。これがITの敗戦につながっているのではないかと言われています。最終的にはIBM産業スパイ事件というものが起こった。日本の大手電機メーカーの社員が、IBMから情報を盗み取っていたとして逮捕されました。まさに昨今のファーウェイの、カナダで逮捕された事件にそっくりです。ところが、ここから先が日本と中国は違います。日本はアメリカに安全保障で頼っているので、飲まざるを得なかった。でも中国は飲まないですね。

飯田)安全保障上の話もありますし。

ファーウェイのショップ=2018年12月9日、中国・深圳(共同) 写真提供:共同通信社

中国がアメリカの要求を飲めない2つのポイント

佐々木)ポイントは2つあります。1つは、中国は日本と同じで非関税障壁をたくさん作っていますよね。技術移転を無理やりさせるとか、海外企業が中国に進出する場合、非関税障壁の中国市場の構造改革や解放をアメリカは求めると思いますが、中国は飲めないですよ。中国は共産党独裁政権ですが、内政的にそれほど強い国ではありません。10何億も人口がいて地方にいろいろな勢力もあり、いつ発火するかわからない状況です。

飯田)歴史を紐解くとそうですよね。

佐々木)そうなのですよ。だいたい統率できなくなって崩壊するのが中国の歴代王朝で、共産党もその危険性を抱えています。

飯田)日本のように折れることはないと。

佐々木)ないですよね。

飯田)そうすると、お互いが角を突き合わせ続ける。

佐々木)もう1つがファーウェイです。結局、中国はやめることを飲めないですよね。アメリカは安全保障上、ファーウェイをノーと言うはずで、米中は衝突軌道に入ると思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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