星野源に聞いたラジオの魅力とニューシングルへの思い

9/26(月)から配布スタートしたニッポン放送タイムテーブル10月号の表紙インタビューは、月曜日のオールナイトニッポンパーソナリティの星野源。

星野源

インタビューでは番組作りやラジオの魅力、さらにはニューシングルへの思いなど、たっぷり伺いました。

-番組が始まって5ヶ月が経ちました。今の心境はいかがですか?

星野源(以下星野)時間帯が遅いこともあって、最初の頃は身体がついていかなかったり、具合が悪くなったりテンションがあがりっぱなしだったりしたんですけど(笑)。今は慣れてきて力を抜いて楽しめるようになりました。

-トークの面白さに定評がある星野さんですが、内容は事前に考えているんですか?

星野)喋ることを事前に考えることはしてないんです。ライブのMCもそうですけど、事前に決めておくとその通りにいかなかったときに落ち込むので。しょんぼりしてテンションがぐっと下がっちゃうんです。何も計画しないで喋るほうが楽しくできるし、それに、事前にネタを集めようとしてもネタのある生活をしてなくて。曲作りに入ると何ヶ月も家の中でギター弾いてるだけの毎日が続いたり、ほぼ仕事しかしてない。
それよりも、本番です!ってなって、頭に浮かんだことをパッと喋るほうが好きです。なんていうか、世間話してるみたいな感じですかね。友達と世間話してるみたいなのが好きだし。でも最近は「喋りたいことがまだあったのに、もうCMいかなくちゃ」って感じで喋り足りないくらいなんですけど(笑)。

-リスナーさんとのやり取りについてはいかがですか。

星野)メールやはがきの内容がどんどん面白くなってきて、リスナーさんとの息が合ってきたなって感じています。そういうのがすっごく楽しい。普段は人の話を聞くのが好きで、どっちかっていうと聞き役に回ることが多いんです。だから、リスナーさんからのお便りは本当に大事。自分が番組を楽しめている大きな要素でもあるし、それが本当に面白いものになってきて、ますます楽しいです。

-8月に行われた夏フェス企画※はミュージシャンである星野さんならではの面白い内容でした。今後やってみたい企画はありますか?

星野)たくさんあります。企画はいろいろ考えていて。でも、中身は内緒(笑)。夏フェスの企画は以前からやりたくて、番組が始まった当初からプレゼンしてたんです。今、深夜ラジオって芸人さんが喋るものがほとんどになってきていて、それがすごく面白くて僕も大好きなんですけど、でも、実際に自分が番組をやるってなったときに、自分は喋りが本業ではないし、どうしようかなと。つまり、芸人さんは喋りが本業だと思うので、イコール、ラジオは本業で勝負してると思うんです。
自分は、音楽家、役者として、この場に呼んでもらえたと思っているので、たとえばゲストを呼んでひたすらお喋りっていうのは何だかおこがましいんじゃないか、芸人さんの真似ごとをしても仕方ないんじゃないかって思っていました。それで、生演奏の音楽中心のものをやりたいと思ったんです。ラジオでも音楽をもっとできると思っていたし、自分たちが普段やってることをやってみたかった。音楽で遊ぶみたいなことって、やっぱり楽しいじゃないですか。ずっと考えていたことが実現して嬉しかったし、実際にすごく反響があって、やってよかった!と思いました。次の日の真田丸の現場でも、昨日聴いたよ、面白かったよってたくさん声を掛けてもらいました。

-ラジオにまつわる思い出を教えてください。

星野)中学、高校時代の6年間によく聴いていました。深夜の2時間番組を録音して、翌日にカセットテープで聴きながら通学するのが恒例。関根さんと小堺さんの番組が一番好きで、電車やバスの中で笑いを噛み殺しながら聴いてました。人を傷つけないおふたりの笑いが好きで。僕自身、ルサンチマンを抱えているような少年だったけど、そんな鬱憤みたいなのを毒々しい笑いで打ち消すんじゃなくて、楽しく忘れさせてくれるっていう。そんな感じが気持ちよくて大好きでした。
それから、中学時代、岸谷五朗さんの番組で初めてネタはがきを出したんです。で、読んでもらったんですよ。岸谷さんが笑ってくれたことが嬉しくって、それこそ通学途中の西武池袋線のホームで膝から崩れ落ちました(笑)。なんていうか、自分の居場所がもうひとつできたみたいな感覚があって。読まれた瞬間、ゾワッとする感じ。景色が変わるっていうか。だから、はがきが読まれた瞬間の嬉しさはリスナーの方々と共有できます。その気持ち、わかるよって。

-ラジオの魅力はなんだと思いますか?

星野)距離感と想像力じゃないでしょうか。ラジオにしかない距離感って絶対あると思うし、生放送にしかない距離感もあると思っています。それから、映像がないことの贅沢さ。みんなそれぞれに想像があって、それぞれのラジオが生まれていく。そんなことが、この前の夏フェス企画で実感することができた。リスナー同士のやり取りがメールでどんどん繋がって、企画を楽しんでくれているのが伝わってすごく面白かった。
ラジオでしかできない遊び方があって、みんなちゃんと遊び方を知ってることが素晴らしいし、ラジオの未来は明るいなと思いました。

-10/5発売のニューシングル『恋』について教えて下さい。

星野)聴いてて身体がムズムズして楽しくなるような、そんなラブソングを作りたいなと思って作りました。ラブソングって、バラードや、沁み入るようなものが多いと思うので、踊りたくなるようなものを作ってみたくて。歌詞が「営みの街」というフレーズから始まるんですが、これは、生活の中にある恋という意味を込めました。若い人でも、結婚している人でも、おじいちゃんもおばあちゃんも、聴いてくれる人全員に当てはまるラブソングを作りたかったんです。「夫婦を超えていけ」という歌詞があるんですけど、夫婦という概念を超えて、それこそどんな人にも当てはまる、そんな内容になってるんじゃないかと思います。

-最後にリスナーの方々へのメッセージをお願いします。

星野)とにかく楽しい場所にしたいと思っているので、ぜひ聴いていただきたいです。企画も面白いことをこれからもたくさん考えているので、まだ聴いたことないという方にもチェックしてほしいです。いつも聴いてくれている人は、一生聴いて下さい(笑)。

(注釈)※「2時間生放送!星野源しか出ない夏フェスinいつものラジオブース」:自身のライブでおなじみのバンドメンバーとともに、ラジオブースの中で生セッションを繰り広げるという“ラジオフェス”を開催。

(プロフィール)
1981年埼玉県生まれ。
2000年にバンド「SAKEROCK」を結成。
10年にファーストアルバム『ばかのうた』でソロデビュー。
15年にリリースした『YELLOW DANCEER』は現在までに35万枚を売り上げる大ヒットを記録。
映画やTVドラマにも多数出演するなど、音楽家・俳優・文筆家として、幅広い分野で活躍中。

タイムテーブルはインターネットでも公開中
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