香港「逃亡犯条例」改正案~日本政府は抗議をするべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月14日放送)に参議院議員の青山繁晴が出演。香港での「逃亡犯条例」改正案について解説した。

香港「逃亡犯条例」改正案~審議の再開を延期

刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求め、香港では6月9日に103万人とも言われる大規模なデモが行われるなど、緊張状態が続いている。香港の議会に相当する立法会の梁君彦議長は13日、デモなどの反発を考慮して改正案の審議を再開しないと各議員に伝えた。再開の時期は未定だが、香港政府は6月中の改正案成立を譲らない構えとみられている。

飯田)6月20日にも、ということが言われています。デモには香港市民の7人に1人が参加したとも言われているそうです。

青山)中国共産党の大失敗ですよ。このまま行くと、日本人も香港に旅行に行けなくなってしまいます。中国共産党の独裁下での犯罪立件は、非常に恣意的です。気に入らないと犯罪者にされる。そうなった日本人もいますから。

飯田)温泉の調査に行って捕まったとか。

香港「逃亡犯条例」改正案~日本政府は抗議をするべき

香港島中心部の幹線道路を占拠するデモ参加者(中国・香港)=2019年6月12日 写真提供:時事通信

これは人権問題である~日本政府は抗議をするべき

青山)囚われたままの方もいらっしゃいます。政府与党、民主党の責任も含めて、きちんとそれに対応していないこと自体が問題ですけれども、気に入らないと港で写真を撮っただけでスパイだと言われたり、香港に旅行に行って犯罪者にされたら、今度は中国の内陸部に連れて行かれることもあり得る。
それは甚だしく中国のイメージを下げると同時に、香港にとっては観光産業が金融と並んでとても大事ですから、自分で大打撃を与えることになります。
しかし中国共産党、香港政府も引っ込みがつかないから強行するのでしょうね。香港市民にとって命にかかわる問題です。日本の司法もいろいろ言われていますが、日本ならば連れて行かれて一生行方が分からないなんて、ありえないことです。しかし広大な中国内部に連れて行かれて、敢えて言いますが臓器売買だって行われたりしている。それが政治犯と関係があるのではないかと、人権団体はずっと言っているのです。そういうことを含めると、それが事実かはまだ確認できないけれど、いずれにしても中国自身にとって大打撃ですよ。
香港を中国のイメージアップのための窓口にしようと思ったのが、法輪功のことなどもあって、逆に出て来ている。中国共産党や中国政府が、こうやって香港のイメージを自分で切り付けていることに、日本は「おかしい」と言うべきです。
政府がやらないのだったら自由民主党が引っ張って、そういう意思表示をするべきです。世界各国は議会も政府も意思表示をしていますからね。これは内政干渉ではなく、基本的な人権の問題です。

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