人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第41回

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瀬戸内寂聴

わたしが親しみと友情を感じるのは、迷わない女、道を誤らない女ではなく、

心に罪を感じ、過ちに傷つき、愚かな涙を流しつくしたような女です。

小説とは、そういう人たちに読まれたいために書かれるものなのです。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴プロフィール

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫

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